飲み会や合コンで使える「自己紹介ラップ」をラッパー・晋平太が伝授

 忘年会・新年会のシーズンが終わった。読者の中には、場を盛り上げるために一発芸を披露した方も多いのではないか。一発芸の定番と言えば、やはりモノマネ。きっとピコ太郎やドナルド・トランプのモノマネを披露した勇気ある方もいるだろう。


 しかしモノマネは誰でも簡単にできるだけに、「ありきたりすぎる」「既視感があって退屈」といった感想が集まりやすく、会場をシラケさせてしまうリスクも。


 そこで今回AbemaTIMES編集部では、モノマネに代わる「練習すれば誰でもできる」かつ「盛り上がる」一発芸を紹介したい。それは自分のプロフィールをラップを使って伝える「自己紹介ラップ」。今回は、そんな自己紹介ラップのやり方について現役のラッパーに聞いてみた。


 指導してくれるのは、数々のMCバトル(即興のラップで戦い合うこと)の大会で優勝し、現在はラップ教室の講師として日本全国でラップのやり方を指導する晋平太氏だ。


◆「自己紹介ラップ」は会社でも合コンでもできる


ーーなぜ「自己紹介ラップ」が一発芸に向いているんですか?


晋平太:一発芸のゴールは「盛り上げること」と「覚えてもらうこと」です。自己紹介ラップは、聴き手に与えるインパクトが大きいし、自分の略歴や主義主張も強く印象づけることができます。

さらにTPOに合わせてラップの歌詞を変えられるから、歌う側も聴く側も飽きずに済む。

例えば、会社なら「自分は営業部で新規開拓の仕事をしている」とか、合コンなら「オレのタイプは黒髪」や「年収はいくら」とか。そういった自分の身の回りのことを歌詞にしてもいい。


ーー合コンでも活用できるんですね。


晋平太:はい。ただし、モテるかどうかは、その後の己のスキル次第ですが(笑)。


ーーでは、自己紹介ラップに必要なアイテムはなんですか?


晋平太:何も必要ありません。観客に「手拍子をしてくれ」とか「クラップ・ユア・ハンズ」とか言って、その手拍子のリズムに合わせてラップをするだけでいいので。

ラップが得意な人や自己紹介ラップに慣れてきた人であれば、観客にお題をもらってラップをしてもいいかもしれない。成功すれば、かなり盛り上がるはず。


◆歌詞づくりのコツは「名乗ること」「韻を踏むこと」


ーー自己紹介ラップをするときの「ルール」は何かありますか?


晋平太:まず歌詞の中で名乗ることが大事です。これは自己紹介ラップだけじゃなく、MCバトルでもよくあることなんですが、格好良くラップしたものの「で、お前は誰なんだよ?」という状況に陥ることがある。いくら格好良くやっても、「自分がどこの誰なのか」「なぜ今ラップをしているのか」をちゃんと伝えなければ、お客さんはぽかんとしてしまいます。

「フリースタイルハラスメント」と言われないためにも、「どうすればお客さんは聴いてくれるか」「盛り上がるか」ということを念頭に置いて歌詞を考えましょう。


ーーあとはラップの基礎でもある「韻」も踏めたほうがいいですよね。


晋平太:そうですね。自分の名前や略歴を使って韻が踏める「鉄板フレーズ」みたいなものを考えてみるといいと思います。

※晋平太氏による「自己紹介ラップ」の実演

「オレの名前は晋平太 15の頃からラップしていた  目標はラップの先生 でもまだ人生1年生 埼玉の狭山で培った 土臭いスキルで戦った BBP(B-BOY PARK MC BATTLE) 戦極UMB(ULTIMATE MC BATTLE)  常に目指すナンバーワンMVP」


晋平太:例えば、「オレの名前は晋平太 15歳の頃からラップしていた」とか。自己紹介ラップをするなら、韻を踏みつつ、自分の個性を打ち出せると記憶にも残るし、観客の心もつかみやすい。


◆ラップがうまくなる秘訣とは


ーーどうすれば観客をシラケさせず、格好良くラップできるのでしょうか?


晋平太:「間をたっぷり目にとって、歌詞を言い切ること」が大事です。歌詞を詰め込みすぎると、ただの早口言葉になってしまう。ラップとなると、どうしてもせわしなくバーっと歌ってしまいそうですが、あえてゆっくり歌うことを、ラップ初心者は目指しましょう。

そして、実際にラップを披露する前に、必ず鏡の前で練習しておくこと。練習すると、考えた歌詞の中の要らない部分や冗長なところがわかります。冗長だと思ったら、「てにをは」を削ってみたり、長い部分を別の言葉で言い換えてみたり。披露するまで、「自分が歌いやすく」かつ「お客さんが聴きやすくなる」よう歌詞を推敲してみてください。


ーーフリースタイル・ラップ(即興のラップ)で自己紹介するのは難しいんですか?


晋平太:それはよほどすべらない自信がないと、おすすめしません。自己紹介ラップの場合、すべったら即アウト。ちゃんと歌いきれないと格好悪いじゃないですか。だから、なるべく決め打ちで、歌詞を作り込んだ上でやったほうが僕はいいと思います。

どうしてもフリースタイルでやりたい場合は、その場の空気、状況をふんだに取り入れて、ちょっとユーモアを交えることで場が盛り上がるような意識でやってみるのがコツです。


ーーもしひとりでやるのが恥ずかしければ、2人、3人でやってみてもいいですよね。


晋平太:はい。マイクパスをするのもラップの魅力のひとつですし、複数人が上手にラップをすれば、それだけインパクトも大きい。 


ーーもし自己紹介ラップやさらにラップの世界にのめり込んで、曲作りに挑戦したい場合はどうすればいいでしょうか?


晋平太:昨年末、僕は『フリースタイル・ラップの教科書』という本を出しました。そこにラップの基礎的なテクニックからMCバトルの必勝法など、僕の経験と知識を余すことなく詰め込んでいます。「もっとラップがうまくなりたい!」と思う人にはきっと役立つ内容になっているはずです。

※最後に、晋平太氏に本の魅力についてラップしてもらいました。


取材・文/AbemaTIMES編集部

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