神奈川県綾瀬市が「ロケ地」で急成長している理由

 昨年7月に公開された「シン・ゴジラ」。現在までに興行収入80億円を突破し、大ヒットとなっている。映画には、実際に存在する関東各地の風景が登場する。例えば、神奈川県鎌倉市。ゴジラが再上陸するシーンとして鎌倉駅近くの商店街や、横須賀線沿いののどかな住宅街が登場する。また、神奈川県から東京方面へとばく進するゴジラを食い止めようとするシーンでは、川崎市の武蔵小杉中心で攻防が繰り広げられた。

 また、同じくロングランヒットとなっている映画「君の名は。」でも、アニメ作品ながら実在の風景をもとにしたシーンが数多く登場。重要なシーンとなった東京、四谷の須賀神社ではファンの聖地巡礼が話題になった。須賀神社では昨年の初詣時期に比べお賽銭が2倍に、おみくじも1.5倍と売り上げが増えたという。

 制作側はロケ地の撮影手続きが簡素化され、自治体側は地域のPRにつながる。ロケ地に選ばれることで経済効果が期待できることから、撮影を支援する動きが全国の自治体で活発になっている。


 中でも誘致に力を入れて、急速に成長しているのが、神奈川県の綾瀬市だ。東名高速と新幹線が通過しているものの、インターチェンジどころか鉄道の駅も見つからない場所だが、ここが今急成長をあげている。なぜ今綾瀬市に映画やドラマの撮影が殺到しているのか。

 新宿から綾瀬市への行き方は小田急線に乗り、まずは海老名駅へ。さらにバスに乗り換えておよそ25分、市役所まで新宿からおよそ1時間15分の道のりだ。市役所、商業観光課の岩見氏は、ロケの誘致に積極的に取り組んでいる第一人者。「決定した撮影件数が82件ということで、ロケの街綾瀬が有名になってきているのを感じる」と話す。ロケ誘致をはじめた理由については「(綾瀬市は)知名度が低く、よく足立区の綾瀬と間違えられる。なんとかしたい、有名にしたい」と思ったところからだという。実際に、およそ50km離れた東京の綾瀬に間違えて行ってしまう人も少なくないという。

 そんな綾瀬市だが、市役所の中にある応接室を撮影場所に使ったり、官民一体のチームワークで約300人の市民エキストラがいること、東京から近く、街や畑、工業団地などがそろっていることなどの理由から、直接の経済効果は1100万円、広告料を換算すると26億円にのぼるという。

 中でも、ロケを通しておいしいものを食べてもらおうということで、綾瀬市の郷土料理「豚すき」を使ったロケ弁を開発。ロケ弁当のために作られた「あやせとんすきメンチ」が、地元の名物となり、年間で1万5000個売れるようになったという。


 これ対し、コメンテーターの赤ペン瀧川は「ロケ弁ができるってすごく良いことですよね」とコメント。さらに「この前あるドラマの方と話したら北海道から九州までロケ地を探すのがものすごく大変で飛び回っているって言っていました」と、制作側のロケ地の手配に手間がかかることを話した。


AbemaNewsチャンネル/原宿アベニューより)

(ライター/小林リズム)

(C)AbemaTV

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