「乃木坂46」「欅坂46」で売上10倍「月刊MdN」

 雑誌が“斜陽”と言われるなか、発行部数を伸ばしている雑誌がある。デザイン専門誌の「月刊MdN」だ。もともとはデザインのプロフェッショナル向けにノウハウやTipsを紹介する雑誌だったが、ネットに溢れる情報との差別化を図り、その中身を大改革 。2013年から売上を10倍にも伸ばした。例えば、「サカナクション」「乃木坂46」「欅坂46」「君の名は。」「おそ松さん」など斬新なテーマを取り上げてきた。

 そのような特集はどのように生み出されているのか。MdN編集部の本信光理編集長は「2年くらい特集の企画会議っていうのをやったことないですね。部員と相談して『あっ、それ面白いね』『神社の鳥居をメインにして60ページ作れるかな』とか、一瞬不安にはなるんですけど、ある人の直感の面白さだったり、自分の直感的な面白さだったり。その人がどうやったらこれがみんなが面白いと思ってもらえるかっていうのは、任せて作らせる」と話す。


 映画「君の名は。」の特集号は公開わずか一週間後に発売した。まだ未完成の試写を見た編集長の直感が的中したという。「月刊MdN」の特集は60ページを基準に作られているが、決まったテーマを徹底的に掘り下げることでライバル誌やネット記事との差別化を図ってきた。


 本信編集長は2014年9月号のサカナクションの特集が「大きな転機になった」と話す。「バンドまるごとで視覚表現をちゃんと追求した特集をやるっていうのは、まだ企画が動き始めた段階で『あっ、やるべきことはこういうような事だな』という風にすぐ思った」。サカナクションの音楽面を特集した雑誌はあるが、ミュージックビデオやCDジャケット、ライブ演出など、視覚表現だけにフォーカスした特集を組むことで、「月刊MdN」の方向性が見えたという。


 その後もユニークな特集を連発する。神社の鳥居の形にこだわったものや、アニメキャラの声を様々なフォントを使って視覚化するという実験企画では声の専門家に取材して、大きさや声質にあったフォントで表現するというこだわりようだ。4月には大相撲特集号を発売予定。他のデザイン誌ではとりあげないようなものを、独自の切り口で作っていった。


 デザイン誌ならではの「視覚」にこだわった特集が人気となり、大きく躍進した「月刊MdN」。ネット全盛のこの時代に、雑誌にしかできないことに挑み続ける。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

(C)AbemaTV

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