国外退去命令のタイ人少年 「僕を日本にいさせてという願いをずっと出していこうと思う」

 国外退去を命じられ話題になったタイ人少年のウォン・ウティナンさん(17)。ウティナンさんは2000年不法滞在の母親とタイ人男性の間に生まれた。2013年、親子は入国管理局に在留特別許可を申請したものの、翌年、退去強制処分を言い渡されることに。この処分の取り消しを求め2015年提訴したが、去年6月東京地裁は訴えを棄却した。その後、同年9月に母親はウティナンさんを残しタイに帰国。1人で裁判を続けていたが、先月、またも東京高裁により訴えは棄却された。「こんなに簡単に決められてしまうのかという…。悔しいしとても悲しかった」と当時の会見で語っており、その後最高裁に上告している。

 しかしながらここにきて突然上告を取り下げた。28日、その理由を支援グループの前でこう説明した。


 「これからは裁判という闘いではなく、新しい闘いの一歩を踏み出したい。入国管理局で『再審情願』という再度審査、『僕を日本にいさせてほしい』という願いを出し続けて行きたいと思っている」


 再審情願とは、入国管理局に改めて在留特別許可の審査を請求するものだ。退去強制処分から3年経ち、環境は大きく変化した。裁判ではなく入国管理局に闘いの場を移したのだ。その決断は担当弁護士から「上告してから判決まで3年ほどかかる」と聞いたからだという。「20歳までに3年間、その結果が来るのを不安な思いをしながら待つと思うととても耐えられないと思った」と語っている。

 ウティナンさんの支援をしている山梨県外国人人権ネットワーク「オアシス」の山崎俊二氏は「一番重要なのはなぜ取り下げたかということ」。これまで数年間にわたり行動を制限されてきたウティナンさんのことを「かなり辛い想いをしてきて、ずっと自分を殺してきた。現在の入管法のあり方を直すのは私たち大人の役目」と今回の件から見た入管法のあり方について疑問を呈した。


 「今後は再度審査で僕を日本にいさせて欲しいという願いをずっと出していこうと思う。それが今僕に出来る闘いだと思っている」と強く語るウティナンさん。


 まだ若いこのタイ人少年に幸せは訪れるのか。再審情願の結果に大注目だ。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

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