古舘伊知郎、安倍政権に注文「トランプの土俵に乗ったらいけない」

 抗議の声をものともせず、1週間で13件以上の大統領令に署名したトランプ大統領。就任後は穏健な現実路線に転じるという見立ては見事に外れ、TPP交渉から永久に離脱する大統領令にも署名した。現行の枠組みでのTPP発効は絶望的となった。


 矢継ぎ早に署名した大統領令について元米議会上院補佐官の中林美恵子氏は「通常は最初の100日間で12、13本だ。大統領令の中にも様々ある」と解説。議会が承認しなくとも、30日たつとそのまま発効するものもあるという。中林氏によると共和党の議員の中にメキシコとの国境の壁を作ることを認めようという動きもあるという。


 TPPをアベノミクスの柱と位置付けていた安倍総理にとって大きな痛手だ。


 安倍総理は「トランプ大統領は自由で公正な貿易の重要性については認識していると考えており、TPP協定が持つ戦略的経済的意義についても腰を据えて理解を求めていきたい」と説得の構えをみせる一方、「二国間の交渉についても、しっかりと交渉していきたい」


 TPP以外の枠組みについても言及した。

 しかし、トランプ大統領はさらなる“日本たたき”を行った。「日本はアメリカ車が売れないようにとんでもないことをしているのに、見たこともない巨大な船で膨大な数の日本車をアメリカに売りつけている。不公平だ」と話したという。


 実際には、日本はアメリカ車に対して関税をかけておらず、アメリカは日本車に2.5%の関税をかけていて、日米貿易摩擦の頃とは様変わりしている。


 ニューヨークタイムズは「トランプは1980年代の貿易感で日本を批判している」と書いている。世耕弘耕経済産業大臣は「なんら差別的な取り扱いはしていないので、機会を見てしっかりとアメリカ側に説明していきたい」と話している。

 一方、スパイサー報道官は、メキシコや日本など貿易赤字を抱える国からの輸入品に20%の関税をかけることを検討していることを明らかにした。安倍総理は28日トランプ氏と電話会談、来月10日にワシントンで初めての首脳会談を開くことで一致した。


 アメリカ第一の取引外交にどう対処していけば良いのだろうか。


 サンフランシスコに在住しているお笑いタレント・野沢直子さんは、メキシコとの国境の壁について「それだけは止めて欲しかった。お金もかかるし」とコメント。


 中林氏は国境の壁はメキシコとの貿易交渉のツールとしているとの見方を示した。

 フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏は、メキシコ大統領の支持率が12%であり、実はこの問題で人気が出始めており、「会談をキャンセルしてもう会わないと言っているのも、メキシコ大統領にとっては追い風かという見方もある」という状況を紹介。「だけど何兆円も使って壁を作るのはおかしい」と予測不能のトランプ流政策に疑問を呈した。さらに古舘氏は「貿易に関してはしっかりやってもらいたいですね、安倍政権には。(トランプ大統領の)大いなる誤解だから。関税をかけているのは向こうですから。けんか腰になってはいけないですが」と安倍政権に注文した。


 古舘氏は「トランプ流の土俵に乗ってこちらも怒ったらいけない」と前置きした上で、「“走る民芸品”と言われていたんですよね、アメリカ車は。日本車の方が圧倒的に性能がいい。日本車はもっと自信をもってやって欲しい」コメント。さらに「原産地規制というのがありますよね。メキシコとアメリカの問題だって、自動車部品はアメリカ製品の部品で作ればOKだという落としどころも見える」と見立てた。

AbemaNewsチャンネル/みのもんたのよるバズ!より)

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