Googleが支援する「月面探査レース」のファイナリストに日本の民間チーム

 アメリカの財団が運営する民間組織が取り組む、人類初の月面探査レース『Google Lunar XPRIZE』。プロジェクト名が示すとおり、Googleもスポンサーとなっている。


 今月24日、財団のホームページ上で、レースの最終段階へ進む5チームが発表され、その中には日本代表『HAKUTO』の名前があった。日本初の民間宇宙開発チームが、月面探査レースのファイナリストに進出したのだ。


 レースのミッションは


  •  探査ロボットの月面着陸
  •  着地地点から500m以上の移動
  •  月面を撮影した高解像度の動画と静止画の送信


 の3つで、これらを一番早く成功させたチームが優勝となる。


 優勝賞金は2000万ドルと巨額だが、チームHAKUTOの袴田武史代表は「月面探査を継続的なものにして、ビジネスに昇華させることが目的。ほとんどのチームが優勝賞金より高い、平均50億円くらいのコストをかけている」と話す。


 現在、日本の宇宙産業の市場規模は、宇宙機器(衛星、ロケット等)、宇宙利用サービス(衛星通信、放送等)、宇宙関連民生機器(カーナビ、GPS等)、ユーザー産業群(スマホアプリ、宇宙旅行等)をあわせて約6.2兆円にのぼるという(2012年度)。


 「10年、20年しないうちに、宇宙の資源をそのまま宇宙で活用する時代がやってくる。月にも、水などの重要な資源がある。この月面探査レースがうまくいくともっと市場規模は拡大する」(袴田氏)


 ファイナリストに選ばれたHAKUTOのライバルたちは


  • SpaceIL(イスラエル)
  • Moon Express(アメリカ)
  • Synergy Moon(15ヵ国以上のメンバーが集まるインターナショナル)
  • Team Indus(インド)

 の4チーム。


 袴田代表によると「どのチームも特色を持ったライバルです。私たちは4kgの小型なローバーを500m走らせようとしているが、他のチームの中には着陸船がそのままホップして移動するホッパータイプと呼ばれるものもある」。


 かつて「このローバー(探査ロボット)が月面にさえ辿り着けば優勝することは確実にできるんだというふうに考えています」と語っていた袴田代表だが、月への道は決して平坦ではなかった。HAKUTOも他のチーム同様、今年の年末に打ち上げを予定していたが、タッグを組んだアメリカの民間ロケット『ファルコン9』が、去年レースをリタイア。急きょインドの打ち上げロケットと契約するというトラブルもあった。


 12月28日の打ち上げに向け、袴田代表は「他のチームも強豪だが、我々のチームも十分勝てる見込みはある。いい成果を見せられるように頑張っていきたい」と力を込めた。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

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