演技派女優・満島ひかりの波瀾万丈人生

 2月18日公開の映画『愚行録』や、1月17日にスタートしたドラマ『カルテット』(TBS系)や『トットてれび』(NHK)など話題の映画やドラマに出演し、演技派女優として人気が高い満島ひかり。

 先日、共演者の妻夫木聡と『愚行録』のジャパンプレミアに出席した際に、撮影エピソードを聞かれた満島は「初めてお仕事をする監督で、どんな映画を撮るのか分からなくて期待と不安が混ざっていた」と明かし、「そういう不安があったので1度、妻夫木さんに『不安もあるけどなんか面白い感じもするから頑張ります。愛しているよ』ってメールをしたら、『愛しているよ』って返ってきました」と告白。ドラマ『カルテット』では、“ウザい女”と“妖艶な女”の二通りの顔を見せ話題を集めている。


 このように人気女優として今や引っ張りだこの満島ひかりにも、波瀾万丈な下積み時代があった。沖縄アクターズスクール主催の「安室奈美恵 with SUPER MONKEY'Sオーディション」で優勝した満島は、無料で1年通学できる権利を得たため親を説得して入校。その後、11歳の時に7人組ユニット「Folder」に「HIKARI」名義で参加し、1997年にシングル「パラシューター」でデビュー、10万枚以上のヒットを記録する。「Folder5」へ改組後も、3rdシングル「Believe」がアニメ『ONE PIECE』のオープニングテーマに起用されたりしたが、満島が16歳だった2002年に活動を休止する。


 Folder5の活動休止後、本名の「満島ひかり」名義で芸能活動を再開し、バラエティやグラビアに挑戦。グラビアや写真集では、水着などのセクシーな姿態を披露したがあまり人気は出ず、女優業に転向するが長らく芽が出なかった。同時期に実家の家計が苦しくなり、税金の滞納などが原因で差し押さえされるなど、どん底の生活を経験し精神的にも随分落ち込んでいた。


 女優として転機となったのは、2009年に園子温監督の映画『愛のむきだし』に出演したことだった。当時ほとんど無名だった満島だが、「もはや狂気とも呼べる領域に達した満島の芝居に全てが圧倒された」と園監督に言わしめた演技が高く評価され、作品の話題性と相まって知名度が急上昇。「女子に対する男のファンタジーを消したかった」という理由から、ワキ毛を生やすように監督から指示された満島は、一ヶ月以上かけてワキ毛を伸ばし、大胆に披露したことも話題になった。同作品で報知映画賞、ヨコハマ映画祭、毎日映画コンクールなど、その他多くの映画新人賞を受賞し、キネマ旬報賞では助演女優賞を獲得。その後も映画『プライド』、『カケラ』、ドラマ『モテキ』などの話題作に出演した。


 2010年には、主演を務めた『川の底からこんにちは』でヨコハマ映画祭主演女優賞とエランドール賞新人賞を受賞。映画『悪人』で第34回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞を受賞した。このほか、この年はテレビドラマ4本、映画2本に出演するなど活躍の場を広げ、プライベートでは『川の底からこんにちは』で監督を務めた石井裕也監督と撮影中から交際に発展。同映画公開後に入籍した。


 その後、ドラマの演技が高評価を得て、多数の主演女優賞を受賞したり、映画『駆込み女と駆出し男』では、第39回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞を受賞するなど演技派女優としての地位を確立するが、昨年1月に生活観や結婚観の違いから石井裕也監督と離婚。5月には写真週刊誌が俳優の永山絢斗との交際を報じた。満島と永山は、2011年にNHKの連続テレビ小説で共演し、その3年後もドラマで共演。その頃から親密な関係だったため、不倫の末に交際へ発展したのではないかとも囁かれている。


 歌手としてのデビューからタレントを経て、人気女優になった現在まで波瀾万丈な人生を送ってきた満島ひかり。離婚や熱愛も女優の肥やしにして、ますます演技力に磨きがかかりそうだ。

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000