ドルトムント香川真司、後半戦は起用が増えるか?

 ブンデスリーガ後期開幕戦となるブレーメン戦では、ピエール=エメリク・オーバメヤンの“不在”は確定している。ボルシア・ドルトムントが誇る目下のブンデス得点王は、現在アフリカネイションズカップ2017に参戦中。開催国である母国ガボンを率いてグループリーグ2戦2発と、代表でも爆発力は健在だ。2試合を終えた現在2位のガボン代表は、最終戦を首位カメルーン代表と対戦する予定。結果次第ではガボン代表の決勝トーナメント進出が確定し、“不在”はさらに長引くことになる。


 よってウインターブレイク期間の最終テストマッチとなったパーダーボルン戦で監督のトーマス・トゥヘル氏が試みたのは、アンドレ・シュールレのワントップである。


 昨年の8月にボルフスブルクから完全移籍でドルトムントに加入したドイツ代表。なるほど、欧州チャンピオンズリーグの対レアル・マドリー戦を振り返れば、シュールレのFW起用も頷ける。去年の9月にホームで行われたレアル戦で、シュールレは87分にペナルティエリアの中でプリシッチからのクロスを受けると、綺麗なトラップから左足で狙い澄ました一撃を見舞った。そして勢いよくコーナー・フラッグにドロップキック。その一連の姿は、まさにFWそのもの。


 パーダーボルン戦では、左のロイスと右のゲッツェと組んで3トップを形成した。FWとしての動きにも長けているとは言え、元々はウイングの選手。例えばドイツ代表の同僚マリオ・ゴメスのように、真ん中にどっしりと居座ることはない。試合が始まるとすぐに、右に大きく開いて、入れ替わりに真ん中に入ったゲッツェとのコンビネーションで崩していった。もしくは、左に開いてロイスが走り込むスペースを開ける。香川真司のロングパスを裏に抜け出して受けて、シュートに持ち込むなど、CFとしての動きも欠かさない。


 シュールレを中心とする変幻自在の3トップ。6-1とパーダーボルンを圧倒した。シュールレもいつもはオーバメヤンが蹴るPKを2本沈めて、代役をきっちりこなした。ドイツ代表でも共にプレーするロイス、ゲッツェ、シュールレ。コンビネーションは滑らかで、淀みはない。特にドルトムントに復帰してから停滞気味だったゲッツェは、62分のゴールシーンを振り返れば、ようやく輝ける場所を見つけたのかもしれない。


 そして、ゲッツェの右ウイング起用が増えれば、後半戦では香川真司のインサイドハーフ起用も増えることになるのかもしれない。ゲッツェのFW起用が続けば、インサイドハーフの候補は香川、カストロ、ゲレイロの3選手。引き続き過密日程の中でローテーションが組まれることを考えれば、香川も重要な選択肢である。


文・大友壮一郎

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