廃部まで残り3ヶ月 「白木屋」モンテローザ陸上競技部の挑戦

 企業スポーツの限界を乗り越えようと、ある陸上競技部が挑戦を始めている。


 「今年の8月末に廃部という形が決まり、4年後の東京オリンピックが控えている中でまずは企業スポーツから脱却したい。脱却する必要性があると考えている。社会情勢に左右されないチームを作りたいという方向で"プロ化"の活動をしている」


 そう語るのは、居酒屋の「白木屋」などを展開する株式会社モンテローザが2003年に創部した陸上競技部の田中宏昌監督。今年6月に日本選手権で優勝した走り幅跳びの嶺村鴻汰選手など、現在8名の実力ある選手たちが所属している。田中監督自身も現役時代、十種競技で日本選手権5連覇。2012年に引退し、同部の監督に就任してからは日本チャンピオンたちを育て上げている。


 しかし今年8月、会社経営の効率化の煽りを受け、来年3月末での廃部が決定した。そこで、監督やスタッフ、選手たちは陸上プロチームの設立を目指し始めたのだ。


 「廃部とか母体の会社の経営に応じて休部だったり縮小だったり、そういうものが企業スポーツのデメリットだと思う。日本の陸上界が会社の状況によって廃部などにならないようなモデルとなればいいなと思って」と語る田中監督。


 現在は監督やスタッフで、チーム命名権を取得してくれるスポンサー企業を探しているが「メールを含めれば100社以上のところにアプローチしている。そこからどうスポンサーにつなげていくかというところが一番難しい」と話す。


 また、他の企業からの誘いもあるというが、選手たちにはチームプロ化に向けて残留を希望していることを伝えている。「8名の選手が我々が作るものに対して不安な気持ちで待ってくれている。4月以降も選手が必ず活動できる環境づくりも含め、しっかり動いていく」と前向きだ。


 来年4月以降のプロ化に向けた、田中監督の掲げるチームコンセプトは「社会情勢に左右されない日本陸上初のプロフェッショナルチーム」。廃部まで残り3ヶ月、果たして陸上プロチームは誕生するのだろうか。

(C)AbemaTV

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