“キックの神童”那須川天心、MMAデビュー戦の相手「ニキータ・サプン」の強さは?

 12月29日さいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN」でMMAに初挑戦するキック界の神童、那須川天心。


 今月開催された「KNOCK OUT vol.0」で、ルンピニー・スタジアム現役スーパーフライ級王者を、ワンチャローン・PK・センチャイムエタイジムに1R強烈なスピンキックでKOし衝撃を与えたばかりだが、僅か数週間で「RIZIN」のリングへ、しかも初のMMA挑戦というのは、驚きという言葉とともに急速なスピードで進化を求める18歳の貪欲な姿勢と勇気に畏敬の念すら抱かせる。


 そんな那須川の対戦相手に指名されたのはニキータ・サプンという選手。ウクライナ出身という情報以外は謎のベールに包まれているが、世界中の格闘技のデータベースサイト「SHERDOG」の情報では、プロMMA成績僅か1戦。10月にウクライナのRFP(Real Fight Promotion)という大会に出場、プロ選手、ヴィタリイ・オシポフという選手に、アームバーで一本勝ちという戦績がある。


 テコンドーの欧州王者を経てアマチュアMMAの世界に転身し、プロになったばかりの選手。数ヶ月前までアマチュア選手としてウクライナのフリーファイティングの大会へ出場した際の比較的新しい映像でその闘いぶりは確認できる。


 5月の大会では、自分より大柄な対戦相手に、スイッチを繰り返しながら思い切りのよいパンチと、回し蹴り、ロー、強烈なミドルなどを積極的に攻め続けラッシュ力のある選手という印象。また同じくフリーファイトの試合では、テイクダウンを奪われた場面から体を入れ替え器用の顔面だけを狙いすましたパウンドで、第1ラウンドでTKO勝利と、寝たときのディフェンスなどの適応能力も発揮している。


 両者のファイティングスタイルから見て、膠着状態で3分3Rが終了するとは考え難く、1Rで早々と決する可能性が高いこのカード。実際、那須川との対戦を想定した場合サプンは、プロとしての戦績や、これまでの対戦相手のレベルを考えてもスタンドでの攻防ではほぼ歯が立たないと、大方は予想するだろう。


 しかし一回り大きな相手でも積極的に前に出て打ち合うサプンがテイクダウンを狙ってくるという戦術は十分に考えられる。寝た状態は「サプンに一日の長」というより那須川にとってまさに「未知との遭遇」。グランドでの攻防があるか?ないか?この1点で注目してもいいかもしれない。

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