ASKAさん不起訴処分 堀潤氏「マスコミは報道スタンスの再確認を」

 東京都内などで覚せい剤を使用した疑いで警視庁に逮捕、送検されていた歌手のASKAさんについて、東京地検は12月19日、不起訴処分にしたと発表。ASKAさんは19時10分ごろ、東京湾岸警察署から釈放された。


 警視庁によると11月25日、ASKAさんから「盗撮されている」などと110番通報があり、警察官が駆けつけて尿検査をしたところ陽性反応が出ていたが、ASKAさんは取り調べに対して、「尿から覚せい剤が検出されたということですが、事実に反します」と容疑を否認していたという。


 今回の不起訴処分を受け、捜査を担当した警視庁の薬物事件を扱う組織犯罪対策5課は記者発表で、ASKAさんの自宅で尿として任意提出を受けたものを鑑定した結果、覚せい剤の陽性反応が出たが、その後「あらかじめ用意したお茶を代わりに入れた」とASKAさんが供述していることがわかり、尿がASKAさんのものであるという立証が困難になったと説明。逮捕については「ASKAさんの申し出で自宅に行き、本人が任意で提出した尿から覚せい剤の反応が出たので、違法な逮捕ではなかった」としている。

 テレビ朝日・警視庁記者クラブの土居由知記者は「尿の任意の提出ということで、組織犯罪対策5課がASKAさんの自宅のトイレに行き、妻と捜査員が背後から尿を採取する場面を見ていたという。ただ、その際に手元を見ていなかったため、逮捕後のASKAさんの供述から、裁判で証拠が足りなくなる、有罪の証明が難しくなる、という判断だった」と状況を説明。また、「尿なのか、お茶なのか」という鑑定が行われなかった理由として土居氏は「尿が少なかったというのがあるそうだ」と説明した。


 これについて「8bitNews」を主宰する堀潤氏は「(採尿時に)手元だけが見られないという状況は考えられないのでは」と警察の対応を批判。元千葉県警捜査1課長の田野重徳氏も「自宅で採尿することは、私の経験からは考えられない。手続き上問題はないが、採尿手続きの信憑性がなくなる場合もあるため、少なくとも千葉県警はそういう危険な場所では採尿はしない」と、自身の経験から述べた。

 また、ASKAさん逮捕時の報道に関して、堀潤氏は「覚醒剤事案は絶対に許してはいけないし、再犯率が高い犯罪であるためこういうことに手を染める人が少しでも少なくなることが大事なメッセージ」としながらも、「一方で、これだけ容疑者という言葉が連呼されている。誤認逮捕というものも世の中にはあるため、メディアリテラシーとしてはこういう動きを冷静に見守ることも必要なのかなとも感じる」と、マスコミの取り上げ方に疑問を呈していた。(堀潤氏、ASKA容疑者の逮捕めぐる加熱報道に「冷静に見守ることも必要」


 そして今回の結果に、「国家権力というのは非常に強いので、国家権力がやろうとしていることは常に本当にそうなのだろうかという目で報道する、基本スタンスを改めて確認しなければならないのでは」とし、「警察発表はこうだけれども、それを受けて僕たちはどう伝えるのか、丁寧な報道をすべきだ」と訴えた。


(C)AbemaTV

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