広島・原爆ドームのイルミネーションが炎上 「慰霊の地の観光地化だ」

 世界遺産登録20周年を記念して、広島の原爆ドーム周辺で木々に取り付けた5万個のLEDライトが点灯した。しかし、そのイルミネーションに、賛否両論が巻き起こっている。ネット上では「慰霊の地の観光地化だ」との批判が高まり炎上した。市民の間でも議論が巻き起こっているという。

 さらに被爆者からも疑問の声があがった。広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長は 「当時のありのままに残すことが必要。イルミネーションで(本来の意味を)訴えられるか甚だ疑問」と話した。


 一方で、広島市観光政策部は「これを機に原爆ドームの持つ平和のメッセージ、これを世界中に届けて、改めて平和の尊さを皆さんに感じていただくという事が目的」としており、光の色を慰霊や鎮魂にふさわしいブルーにしたという。

 広島市は今年の7月 に、「慰霊・鎮魂のための聖域としての静けさや雰囲気を失わせる」として、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO 」の「ポケストップ」と呼ばれる重要なアイテムを入手する場所を、平和記念公園の中に現れないよう登録を削除するように開発元の会社に要請していた。原爆ドームには、鎮魂や慰霊だけではなく、人類で初めて原子爆弾が投下された場所という大きな意味合いがある。それだけ原爆ドームには、特別な感情を抱く人は多い。


 こういった声を受け、広島市はわずか1日でLEDの数を減らし、一部の点灯時間を3時間半短縮することにしたという。慰霊か観光か、その両立がいま問われている。

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