包丁で刺される、4カ月連続労働…「ブラックバイト」被害男性が生出演、話を聞く

 ブラックバイト事件で日本初の逮捕者が出た。逮捕されたのは飲食チェーンで働く冨山良次容疑者で、アルバイトの男性の頬を拳で殴るなどの暴行を加えた疑いだ。被害者は大学3年生の島田さん(仮名)。島田さんによると、この店舗の店長には調理用包丁で左胸などを突き刺され、体に傷跡が残ったという。また、レシートを肩代わりするよう冨山容疑者から言われ、多い時は商品買い取り総額は20万円以上になったという。休む暇もない過酷なシフトで、最も長い連続勤務は4カ月毎日というのがあった。


 この問題について、12月3日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)にブラックバイトユニオンの坂倉昇平事務局長と、島田さんが出演した。島田さんは覆いの後ろから、音声を変えて出演した。

 番組MCのみのもんた氏から島田さんは「逃げるわけにはいかなかった?」と聞かれ、「怖くて逃げられなかった」と語った。「そのまま警察に行けなかった?」と矢継ぎ早にみの氏が聞くと島田さんは答えられず。

 坂倉氏が「その時は怖くて行けなかった。脅されたりもありました」と代弁。実際問題として、暴行、殺人未遂、脅迫、恐喝もあったと坂倉氏は認識しているが、今回の逮捕は、あくまでも「暴行容疑」のみ。店員だった冨山容疑者が逮捕された。なお店長は冨山容疑者の妻で、妻が「お願いだから自殺でもしてくれよ、本当によ」などと叫んでいる音声も残っている。この件は共謀罪にはならないのか。番組出演者の佐藤みのり氏の見解はこうだ。


 「逮捕されるには、刑事訴訟法で要件があり、疑いがなくては逮捕にはならないんです。男性(夫)が暴行をしたという疑いに至ったということで逮捕に。今後女性も逮捕される可能性がある。今回は傷が残っているので、傷害罪ということになります」


 そして、ジャーナリストの七尾藍佳氏は「私は大学で学生から色々な相談受ける。学生って子どもみたいなところがあります。閉じられた空間って、店長の性格次第ってところがあります。このチェーン店でも幸せに働いている私の学生もいる。パワーバランスもある。しかし、問題は契約書がないんですよね」と語った。

 坂倉氏によると、島田さんにも労働条件を記した紙が存在せず、これは労働基準法違反。しかし、同様にこうした紙をもらってない人がかなり多いのだという。発行すること自体は義務であり、契約して最初に渡されない場合、問題のある職場だと思っていいそうだ。本来、紙を渡さないだけで労働基準監督署が入る案件なのだとか。


 島田さんは、大学の先生に相談することはなかった。そして、運営会社は「暴行は確認できなかった」と主張していて、店長や従業員が教えてくれなかったことを理由としているそうだ。さらには、4カ月連続で働いたのは強制ではなく、島田さんが自発的にやったということなのだという。「仕事が好きだったんじゃないですか?」と言っているそうだ。これに対する損害賠償を坂倉氏と島田さんは請求しているが、慰謝料は払わない、と言ってきた。ここで佐藤氏がこう助言する。


 「暴行が認められれば、民事の証拠に出せる。そうなると、刑事の手続きが生きて、民事で慰謝料を払わなくてはいけなくなる。悪質だし、長期にわたり、暴行があった。学業に影響が出ていた。慰謝料が取れる事案なのでは」


 そして、これから最も重要なことについて坂倉氏はこう語った。


 「暴力等を認めていないので、何が起きたのか、調べて認め、謝罪し、慰謝料を払ってもらう。それで島田君が大学に通えて卒業できることが重要です」


 島田さんは、今季単位を基準以上取れ、来年も取れれば卒業できそうだという展望を語った。現在は学校には通えているという。

(C)AbemaTV

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