「コスプレで町おこし」増加 自治体がコスプレに注目する4つの理由

 過疎化が進み、2040年には地方自治体の半分が消滅する危機にあると言われる今、B級グルメやゆるキャラ、萌えキャラなどにより町おこしを図る動きが多くの自治体で進んできた。

 しかし今、新たに「コス町」なるものが増加の一途をたどっている。コミックマーケット、通称コミケなどの大流行によりコスプレが人気となった今、コスプレで町おこしをしようとする自治体が増えているのだ。


 11月苫小牧市で開催された「とまこまいコスプレフェスタ」には14000人が参加、道外からも人が集まり大いに賑わった。


 また鳥取県ではコスプレイヤーにベスト撮影スポットなどを教える「コスプレコンシェルジュ制度」が大好評だ。大阪市で毎年春に開催される「日本橋ストリートフェスタ」は関西のコスプレイヤーが大集結するイベント。今年第12回を迎え、25万人もの人を集まることになった。名古屋市が取り組む「世界コスプレサミット」は今年すでに14回目となり、海外からの参加者も年々増加。その名を世界に轟かせている。


 そして今、新たにコスプレによる町おこしに取り組むことを決めた自治体がある。東京都大田区だ。


 来年区政70周年を迎える大田区が、地域力応援基金助成金を国際コスプレ普及協議会に交付することを決めた。行政が「コスプレは表現であり、文化であり、町おこしのためのツールである」と認めたのだ。


 実は大田区とコスプレ文化には実は深いつながりがあるという。


 去年、そして今年と蒲田商店街ではコスプレイベントが開催されたが、実は大田区はコミックマーケットがその初期に開催された地でもあり“コスプレ発祥の地”と呼ぶ人もいるほどだ。


 海外との交流にコスプレを役立てることなどを提案し、助成を受けることが決まった国際コスプレ普及協議会。代表の牛島えっさい氏に話を聞いた。

 「(大田区は)空港を利用して外国人の方を多く迎え入れる。コスプレを受け入れるイベント会場がある。またそれを生み出す学校もある。多くの企業がコスプレに対して協力的」と牛島氏は大田区とコスプレの関係性について語る。


 さて大田区の蒲田にはユザワヤ一号店があり、現在はコスプレ・舞台衣装館と名付けた売り場を展開している。

 このユザワヤで買い物をしていたコスプレ歴6年の神崎愛美さんは「実際に見ながらイメージに合うものを探すのは楽しいし、勉強にもなる」と語る。またコスプレ歴8年のまめさんは「どれぐらい必要なんだろうとか考えながらどうやって作ろうとか考えて作るところから、コスプレを楽しめていると思うのでありがたいなと思う」と語る。まさにこここそが、衣装を自分で作り出すコスプレイヤーにとっては聖地であるということだ。


 コスプレイヤーたちは蒲田という街とコスプレの関係についてどう思っているのか。


 「(蒲田は)レトロなイメージが強かったが、最近はちょっと気になっていた」とまめさん。またコスプレ歴6年の鰐さんは「蒲田の方はオタク向けのショップとか大田区の産業プラザPiOではイベントもやっているので(コスプレと)親和性の高い街だと思う」とコメントした。


 さて、牛島氏によれば自治体がコスプレに注目する理由には大きく4つあるという。


 まず、「1にも2にも動員力」。1日で20万人規模の集客が見込めるイベントは他になく、それはもちろん購買力にもつながる。もともとキャラクター商品を購入する層がコスプレブームを作ったのでその「売り上げ」は膨大であるというのだ。


 2つ目が「海外への発信力が大きい」ことだそう。海外からの参加者も期待でき、それが海外にフィードバックされる。「クールジャパン」の代表的なコンテンツと認識されているので、海外メディアからの注目度も高いという。


 3つ目は「コスプレイベントは費用対効果が良い」という点だ。実は自治体側は比較的安価で済ますことができる。そのコンテンツはみんな自分で作って来るというのが理由だそうだ。


 そして最も大きい理由の4つ目が、「わかりやすい」ということ。有名キャラなら老若男女が楽しめるというのも非常に大きいという。


 「コスプレを通じて若者と年配者が、若者と子どもが、そして諸外国の方々との交流が深まることを期待している。コスプレには世界に広がる無限の可能性があると考えている」と牛島氏は語る。


 これからの大田区、そして蒲田の動きに目が離せない。

(C)AbemaTV

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