マガジンの「袋とじ性描写」批判に、漫画家・江川達也氏、峰なゆか氏が異論

 今月16日に発売された『週刊少年マガジン』が話題を呼んでいる。連載中の人気漫画『ドメスティックな彼女』の物語後半部分の“過激な性描写”を”袋とじ”にするというもので、この大胆な内容と試みに、ネットユーザもすぐさま反応。


 「少年マガジンですら袋とじでエロシーンを入れる世の中。年齢制限の基準がさっぱりわからない。」

 「普段マガジンはあまり買わないんですが、袋とじ読みたくて買っちゃいました!単行本に載らないのが残念です」


 など、賛否両論が飛び交った。

 出版元の講談社は「“初体験から始まった二人の純愛”という、『ドメスティックな彼女』の世界観を読者にしっかりと理解してもらうために、物語の後半に、いささか過激な表現が必要で、その部分を袋とじにしました。」としており、いたずらに欲情を煽り立てるという意図はなかったことを強調。「今の少年マガジンの読者が、20~30代と上に広がってきているということもあり、そういった表現も許される範囲と判断した。」と、読者層の変化も理由に挙げた。


 とはいえ、幼い読者が“過激な性描写”に接する可能性もあったことも事実だ。


 現在、東京都をはじめ、自治体によって過激な性描写を含む雑誌は陳列棚を分ける規制が導入されており、大阪府堺市では今年4月からこのような雑誌にビニールを被せるという措置を取っている。


 ”過激な性描写”の規制は進めるべきなのかー。


 代表作「東京大学物語」で知られる漫画家の江川達也氏は「そもそも今回は袋とじの作品。立ち読みなどで”誰もがすぐ読める”状態にはなっていない」と前置きをした上で、「描写よりも、作品がどういうものを訴えているかが重要」だと話す。


 江川氏は「性的な描写がなくても、性犯罪を助長するようなストーリーになっているものは自制する必要があるかもしれない」としつつも、「最も重要なことは学校や家庭で、きちんと教育すること」とコメントした。


 「頭ごなしに全ての表現を規制することにも問題点はある」と指摘するのは、『アラサーちゃん』などの作品で知られる、漫画家の峰なゆか氏。「今回、マガジンの描写はただの”ラブラブカップル”の様子なので問題ないと思う。性行為の描写を規制することで、"パンチラ”や"覗き"といった描写の方が増えてしまうかもしれない。むしろそういった表現の方が、性犯罪を助長する可能性があるのでは」と懸念を示した。


 今回のマガジンの騒動から、“過激な性描写”への規制問題が再浮上する可能性があるかもしれない。

(C)AbemaTV

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