【ASKA容疑者逮捕】深刻化する中高年の再犯率、若年層は「ダークWEB」からの薬物購入も

 逮捕から一夜明け、体調不良を訴えることなく取り調べに応じているというASKA(本名・宮崎重明)容疑者。「1回目の逮捕から薬は見ていないし、絶対にやっていない。」と、改めて容疑を否認している。

 58歳にして再び「悪魔の薬物」と言われる覚醒剤に手を出した疑いがかけられているASKA容疑者。


 違法薬物事案を数多く扱う岡野武志(おかの・たけし)弁護士は「昔から覚醒剤は再犯率が高く、期間をおいて再び手を出してしまうこともあるのでなかなか難しい。」と語る。


 「刑務所に入れたら終わりではなく、入ったことで人間関係が壊れてしまい、出たときに再犯しやすい環境になってしまうこともある」と指摘、刑務所内での処遇や出所後のケアの必要性を訴えた。


 警察庁によると、50代以上の覚醒剤の再犯率は80%を超えているという。さらに年齢別検挙人数をみると1997年には過半数を占めていた10代と20代が、2015年には激減、代わって40代が多くなっているという興味深いデータがある。


 このデータについて、裏社会の事情に詳しいルポライターの石原行雄(いしはら・ゆきお)氏は「40、50代の覚醒剤の再犯率が高いのは、若い頃に手を出した層がまだ続けているということだろう。」と推測する。


■ インターネットの闇空間「ダークWEB」


 中高年の覚醒剤使用や再犯がクローズアップされる一方で、若い世代では危険ドラッグの使用が目立っているようだ。実際に、危険ドラッグの年齢別検挙人数は20代と30代が全体の6割以上を占めている。


 若者の薬物問題について石原氏は「”新規参入”の部分で若い層は減っていると思うが、覚醒剤以外にもコカインやマリファナなど、ドラッグの選択肢が非常に増えている。」と話す。


 こうした事態を受け、警視庁も危険ドラッグの撲滅を目指し店舗の摘発、啓蒙活動を進めているが、入手ルートは年々巧妙になってきており、2014年の”入手先1位”は「街頭店舗」だったが、翌2015年には急増する「インターネット」がトップに躍り出ている。


 実際にネット上では日夜、「裏掲示板サイト」で薬物売買が行われており、そこには「薬・違法」という項目があり、タイトルには「アイス」や「野菜」、「罰」などの文字が踊っている。これらは麻薬を扱う人たちの隠語で、「アイス」は「覚せい剤」、「野菜」は「大麻」、そして「罰」は「MDMA」を指している。他にも「緑」は「マリファナ」、「白」は「コカイン」など、様々な隠語が存在しているという。


 さらには連絡先としてメールアドレスだけでなく電話番号を書いているものや、配達までしてくれるサイトもあるのだ。


 さらに、ネットでの薬物売買は「ダークWEB」と呼ばれる闇サイトでも取引されている。「ダークWEB」とは、一般的な検索エンジンでは見つけられないインターネットの闇空間のことで、警察もパトロールを強化、監視しているが、直接的な取締まりや、裁判での立証も困難が伴うという。


 先述の岡野弁護士は「覚醒剤自体も、ほぼ99.9%海外で作られていると言われているので、輸入に関して今まで以上にしっかり体制を整えるべきだ」と、市場を拡大させないための対策強化を訴えている。

(C)AbemaTV

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