【ASKA容疑者逮捕】家族の方が病んでいく…覚醒剤の再犯を防ぐ難しさ

 警視庁が28日、歌手のASKAこと宮崎重明容疑者を覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕した。


 ASKA容疑者は2014年5月にも覚醒剤取締法違反容疑で逮捕され、9月に懲役3年執行猶予4年の有罪判決が確定。判決後「罪の重さを改めて認識いたしました。家族の支えのもとで人として立ち直り、健康を取り戻す決意です」とのコメントを出していただけに、執行猶予中の今回の再逮捕は多くのファンを悲しませる事態となった。


 捜査関係者によると、事の発端は25日午後6時頃、ASKA容疑者本人からの「盗聴とか盗撮されている。間違いないから警察官が来てくれ」との110番通報だったという。警察官が駆けつけると、ASKA容疑者はろれつが回らない状態で、任意で尿検査を行なったところ、28日に陽性反応が出たということだ。


 ASKA容疑者は取り調べに対し「覚醒剤が検出したとのことですが、事実に反しています」と容疑を否認しているという。ASKA容疑者の自宅の捜索はきょうから行われる予定だ。


 一度逮捕されたにもかかわらず再びこのような事態に陥ってしまったASKA容疑者。やはり一度覚醒剤に手を出すと、完全に抜け出すことは難しいのだろうか。薬物など、依存症の治療施設を営む館山ダルク代表の十枝晃太郎氏に話を伺った。

 十枝氏は「ほとんどの人が(再び)やってしまうと思う」「50代を過ぎた人の再犯率は84%」と指摘「『逮捕された人』が84%であるため、そのまま(逮捕されずに)使う人もいるし、もう亡くなった人もいるので、(再び使用する確率は)ほぼほぼ100%に近い」と推測。

 かつてASKA容疑者も述べたように、当事者を家族で支えることで再犯を防ぐ、ということは不可能なのか。


 十枝氏は「監視されている、追われている、家の周りをぐるりと見つめられるように感じる」状態になってしまう場合があり、「家族が参ってしまう。相談するところがないというところで、家族の方が病んでいくと思う」と実態を説明した。


 自身も覚醒剤に手を出してしまい苦しんだ過去があるという十枝氏。


 「理性がまったく働かなくて、攻撃的な姿勢になってしまう」「身体のダメージと心のダメージが出てきて、それを癒すためにまた覚醒剤を打つ。そうすると楽になるが、切れてくるとまた打つ。その悪循環の繰り返しである」と覚醒剤の体験を語った。


 「タバコの5~6倍」ともいわれる覚醒剤の中毒性。


 十枝氏もASKA容疑者同様、一度捕まった後社会復帰を果たしたものの、再び使用するようになってしまったといい、「1日の中に何度も覚醒剤を使いたいなと思うタイミングがある」と誘惑を断ち切る難しさを明かし、「常にやりたい欲とやめたい欲がある」「最初の一回を絶対にやってはいけない」と語った。


 また、「売人との関係を断ち切るのも難しいのでは?」との意見に対しては、「使っている最中に何を言っても、よほど痛い目に合わない限り聞かない」とし、「使っていた人生とやめている人生のどっちがいいか比べて、そこで初めてどっちか選べるようになっていくもの」と説明した。


 再び手を出さないようにするためにはどうすれば良いのか。


 「サポートグループの輪に常に身を置いておいて、常に連絡を取れるような人間関係を作っておくことが一番大切だと思う。使いたくなった時に相談できる人、行ける場所を必ず自分で作っておかないことには、売人の方にどうしても気持ちがいってしまうので」と十枝氏。


 再犯率が非常に高く、一度手を出してしまうと抜け出すことが非常に難しい薬物問題。館山ダルクなどの取り組みを改めて知る必要があるだろう。

(C)AbemaTV

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