紅白歌合戦は落選したが…歌手・和田アキ子の色あせない“偉業”

  先日、第67回紅白歌合戦の出場歌手が発表され、これまで39回の出場を誇り、紅組トリを7回務めたほか、紅組の司会も3度務めた経験も持つ、長年大みそかの“顔役”だった和田アキ子が落選した。

画像は和田アキ子 公式Twitterより


 和田アキ子の紅白落選は、ネット上でもトレンド1位となり、世間の注目を集めているが、NHK側は和田の落選について、判断要素である「今年の活躍」「世論の支持」などを挙げ、「総合的な選考で判断した」と説明。所属事務所を通じ、FAXでコメントを発表した和田は「今回、この様な形になり、とても残念に思っております。40回という節目でもありましたので、正直悔しい気持ちもあります」と心のうちを明かした。


 紅白歌合戦に対しては「色々と勉強させてもらいました。感謝の気持ちでいっぱいです」と述べるともに、「これも、これからの歌手人生のための1つの通過点と思っております。和田アキ子は、これからも、歌い続けていきます!!!いくつになっても、声が出る限り、誰かの心のオンリーワンの歌手になれる様に、今後も邁進していきます!」と歌手活動に対する意欲を語っている。


 和田は、一般的に芸能界の「ご意見番」という立ち位置で知られているが、和田自身はこの「ご意見番」と呼ばれるポジションが気に入っておらず、本業はあくまでも「歌手」だというこだわりが強い。以前、テレビ番組で、もしも引退するのであれば、それは「歌手」として自信を失った時だと発言しているところからも「歌手」に対する思いの深さを感じる。


 15歳の頃からジャズ喫茶やクラブで歌い始めた和田は、174cmの長身から発せられるパワフルな歌声が評判を呼び、ホリプロ社長に直々にスカウトされ、1968年10月「星空の孤独」でレコードデビュー。1969年4月に発売された2枚目のシングル「どしゃぶりの雨の中で」が大ヒットし、人気歌手の仲間入りを果たした。デビュー当時のキャッチフレーズは「和製リズム・アンド・ブルースの女王」だった。


 1970年、『女番長・野良猫ロック』(日活)で映画初主演を果たす。また、「笑って許して」でNHK『第21回NHK紅白歌合戦』に出場、『NHK紅白歌合戦』初出場を果たす。以後、1978年の『第29回NHK紅白歌合戦』まで連続出場。


 1972年、「あの鐘を鳴らすのはあなた」で第14回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。1973年から日本テレビ『金曜10時!うわさのチャンネル!!』にレギュラー出演。番組内で「ゴッド姉ちゃん」と呼ばれ、せんだみつお、ザ・デストロイヤーらとドタバタギャグを繰り広げたことで、デカくて・コワい・強いというイメージが全国的に広まった。1979年、「ゴッド姉ちゃん」のイメージが定着してしまったのを嫌ったことや、また歌手に専念したいとの意向で日本テレビへ強引に降板を申し入れたことから、番組は打ち切りとなった。


 1986年、紅白に1978年以来8年ぶりに出場。以後、2015年まで連続出場。紅組トリ7回は現役歌手最多で、全体では美空ひばりの13回に次ぐ2位。1987年、1988年、1997年と合計3回、紅組司会も担当し、1987年の『第38回NHK紅白歌合戦』では「抱擁」で紅組トリを務め、組司会とトリの兼任となった。


  1998年の『第49回NHK紅白歌合戦』で「今あなたにうたいたい」を歌い、自身初の紅白の大トリを務める。抜群の声量を生かし、曲の途中ではハンドマイクを使わずに歌うパフォーマンスを見せ、観客席から大拍手が起こった。この年に行われたデビュー30周年記念コンサートでは、敬愛するレイ・チャールズと共演を果たした。


 2005年7月13日付のオリコンチャートでm-floとのコラボレーション作品「Hey!」が初登場9位を記録し、自身33年ぶりとなるTOP10入りを果たす。同年、自身初となる白組での紅白出場。2008年9月29日にはデビュー40周年記念として、ニューヨークのアポロ・シアターで、日本人・東洋人のソロ歌手としては初となる単独公演「40th Anniversary Concert "Power&Soul"」を行った。


 2016年は「ARABAKI ROCK FEST.16」「JOIN ALIVE 2016」「SUMMER SONIC 2016」と3本の大型野外音楽フェスに参戦。「SUMMER SONIC 2016」で、和田アキ子のステージを見た観客の「超絶かっこいい!」「ものすごく感動した!」など和田を絶賛する声がSNS上で飛び交った。


 今年の10月でデビュー49年目に突入した和田アキ子。今年の大晦日の紅白出場は叶わなかったが、12月14日、15日にはブルーノート東京での公演も控えており、ジャパニーズ・ソウル・ディーヴァ、和田アキ子の今後の歌手活動にまだまだ要注目だ。


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