ダウン症の子を育てる元アナ・龍円愛梨さん「決して不幸ということではない」

 11月13日、渋谷の公園を拠点に、ダウン症の子どもやその家族がパレードを行う『バディウォーク東京』が開催された。

 ダウン症は21番目の染色体が通常より1本多く存在することで起きる染色体異常の1つで、700人に1人の確率で生まれてくると言われている。しかし、ダウン症がどのようなものなのか、世間にはなかなか理解されていないのが実情だ。

 そこでダウン症への理解を目的として1995年にアメリカで始まったのが、この『バディウォーク』だ。その輪は世界各地に広がり、現在ではおよそ250カ所で開催。日本でも2012年に初めて開催され、京都、奈良、仙台など、全国各地で行われている。今年で5回目となる東京では、初の公道でのパレードも実施され、およそ600人が参加した(主催者調べ)。

 参加者からは「ダウン症の子どもたちのやさしさに触れるなど、ダウン症について良いイメージが多く感じられるイベントだと思った」「世間はマイナスのイメージが多いかもしれないが、このイベントに参加していた子どもとその家族は笑顔であふれていて、ダウン症に関してどんどんプラスなイメージを持ってもらえればいいなと感じた」などの声が寄せられた。

 今回の『バディウォーク』には、企画プロデュースとして元テレビ朝日アナウンサーの龍円愛梨さんも参加した。龍円さん自身も、ダウン症の子どもを育てている。そんな龍円さんに、ダウン症について、そしてダウン症に対する社会の在り方を尋ねてみた。

龍円さんは「友達に『ダウン症の子どもがいる』と言うと、リアクションに困ってしまうことがある。そこには誤解がたくさんあって、育てていく上で少し苦労はかかるが、決して不幸ということではない、ということを世間に知ってもらいたい。」「ダウン症の子どもたちは本当に心がきれいで、その子がいるだけで笑顔が絶えない。人懐っこく手を繋いできたり、本当に良い子たちがイベントにも集まっていた」と、ダウン症の子供を持つ親の心境を明かした。

 「障害という言葉の境界線はあやふやで、とても嫌いな言葉。個人的には"スペシャルニーズ"という言葉がふさわしいと思っている。足が他の人よりも不自由な人には、その人のニーズ、つまりよりよく歩けるためのものを提供するように、ダウン症の子どもたち、言葉の学習が遅くなってしまう人にはそれに合わせた学習を提供しよう、という考え方をしてもらいたい」という龍円さん。ダウン症の子どもたちと健常児で学級が分かれてしまっている日本の小学校などの現状について「30年程遅れている。アメリカではダウン症の子どもも通常学級に所属していて、それによって周りの子どもたちにもいい影響が出ている。ダウン症の子どものバックアップをしたいという思いから学力が向上したり、ダウン症が社会に受容されたりすることにもつながる」と訴えた。

 また、3年間で約3万600人が診断しているという新出生前診断(生まれてくる子どもが染色体異常かどうか調べるもの)について龍円さんは「この診断自体は良いことだと思う。これでダウン症だと分かれば、どういったサポートが必要か、という前準備が出来る。しかし、ダウン症へのイメージによって中絶という選択肢をとってしまうのは、正しい判断ではないと思う」とした。

(C)AbemaTV


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