政界の「うっかり八兵衛」山本農水大臣が失言連発 それでも辞任の可能性が低いワケ

山本有二農水大臣の問題発言で、審議が停滞していたTPP関連法案について、与党は4日、採決を強行した。

TPP協定には、日本が輸入する農林水産品や工業製品などの95%の品目で関税を撤廃することや、知的財産の保護、投資に関する紛争を解決するための制度など、幅広い分野の貿易や投資などに関するルールが定められている。法案が成立すると関税の撤廃により海外から安い農作物が流入し、日本の農業に大きなダメージを与える可能性があるなどとして、野党は反発。法案の行方が注目されていた。

同日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、テレビ朝日・政治部の千々岩森生デスクが、番組の20代若手MC陣、池澤あやかとハヤカワ五味が繰り出す素朴な質問に対し、わかりやすく解説した。

――何故、抗議のときに紙を掲げたりするの? 誰が作っているの?

千々岩「紙は秘書さんとか、民進党など野党の事務方の人たち、党の職員たちがせっせと準備しているのです。口で『おかしいだろ』と言っているだけだと、テレビだとわかりにくいじゃないですか。だからデモとかでもそう、紙を掲げたりするのです。メディアへのアピールです。だから、カメラに向ける。(中には)駆け引きもあって、揉めている画を撮らせたいから、わざと強行採決に持ち込むこともあるのです」

――そもそも「TPP」というのは、どういうものなのでしょうか?

千々岩「ざっくりいうと、太平洋のまわりにある12カ国が集まって、巨大の自由な貿易圏をつくって経済を盛り上げていこうという画期的な試みではあります。関税を下げて、みんなで自由に貿易しましょうということです」

■山本農水大臣の問題発言

1回目 10月18日

「今日もTPPの総括質疑を総理入りでやっておられましたけど、野党の質問が必ずこういう質問になります。TPP委員会は、国会で批准する時に必ず強行採決するんやろうと、総理にみんな聞くわけでございます。私は内心思っております。強行採決するかどうかは、この佐藤勉さんが決めるんだと」

千々岩「『強行採決』っていうのは、国会ではNGワードです。学級会なんかでも、(これから)みんなで議論しましょうっていうときに、『議論したって、どうせ最後はオレが決めちゃうよ』って言ったら、みんな怒るでしょ? 山本さんって悪い人ではないです。だから国会のなかでは山本大臣のことを嫌いな人ってあんまりいないです。でもちょっと調子にのって、うっかりこういう発言が出ちゃう人です」

2回目 11月1日

「森喜朗先生から電話があって、『人のパーティーに行ってお前、冗談言うなよ』と。この間、冗談を言ったらクビになりそうになりましたよ。これ以上、要らんことは言っちゃいけません」

千々岩「この日の昼間に、与党と野党が集まって、最後はみんなでまとめましょうと決めた日です。その日の夜、安心してこんなことを言っちゃった」

政界の「うっかり八兵衛」とも揶揄される山本大臣。辞任について千々岩デスクは「ない」とみる。その根拠は、国会が始まると大体支持率は下がるものだが、「今回は異例なことに(むしろ)あがっていて、安倍政権は今自信をもっているから」。

とはいえ野党の怒りは収まりそうになく、荒れ模様は続きそうだ。

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