2017年の元日は1秒長くなる「うるう秒」 時計や117はどうなる?

来年、2017年1月1日に、うるう秒が1年6ヶ月ぶりに挿入されると総務省より通達があった。通常の日にはない「8時59分60秒」が挿入され、元日が1秒長くなる。

これについて1日に放送されたAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』では、物理教育・データベース学に詳しい東京理科大学の川村康文教授を招き、うるう秒が必要な理由や影響について詳しい話を聞いた。

■「原子時計」で決めた一秒と、地球の自転がずれている

川村教授によると、1秒の長さを決めているのは「セシウム原子の振動」であるという。地球の自転は24時間で1回転とされているが、この自転には「ズレ」があるのだ。

「地球がふらふら自転してしまうので、長い目で見るとだんだんと遅くなっていたり、短いスパンで見ると早くなっていたりします。なので、原子時計で『作ってしまった』一秒を基準に、約束事としてうるう秒の挿入を決めている」と解説。セシウム原子の振動で決めた一秒はブレることがないのだそうだ。

うるう秒が挿入されるペースは「当面は1年や2年に1回」ほど。「23世紀くらいになると毎年やらなければいけなくなるかもしれない。地球がどんな風に運動をしているかで変わってきます」と川村教授。

この「差」は本当に微妙な違いなので、生き物が感じられるようなものではないという……うるう秒を挿入しないでいると昼と夜が逆転してしまうのも12万年後。生きているうちに影響はなさそうにも思える。

■時計や117はどうなる? そして影響は?

番組では前年に挿入されたデジタル時計でのうるう秒の映像や、117でのうるう秒の表現についても言及し、「59分60秒」となる瞬間を紹介した。しかし、うるう秒について、2000年問題のように影響はあるのだろうか。2000年問題とは、2000年になる瞬間、これまでの「19〇〇」だったものが「2000」になることによりコンピュータシステム等に異変が起きることが懸念されたもの。この時は、多くのSEやIT系の関係者が1999年12月31日から2000年1月1日にかけて会社で待機するなどし、休日対応をしていた。

2012年のうるう秒挿入時には、SNSサイト「mixi」でシステムトラブルが起きたり、オーストラリアのカンタス空港で2時間のシステム障害が起こり、400以上のフライトに影響が出たこともあるという。

原子時計の長さを変えるよりも安全な手段だという「うるう秒」の挿入だが、交通機関等のトラブルは起こってほしくないものだ。

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