LGBTが働きやすい社会へ しかし不安材料も「特別扱いされるのではないか?」

LGBTの人たちが働きやすい環境を整えた企業などを評価し、表彰するイベントが開かれた。そこでは82社の企業が、LGBTに対する方針を明らかにしているか、人事制度にLGBTへの考慮はあるかなど、「行動宣言」「当事者コミュニティ」「啓発活動」「人事制度」「社会貢献」の5つの指標(『PRIDE指標2016』)で評価され、52社が5つの指標で満点の「ゴールド」評価を受けた。

AbemaTV『AbmeaPrime』では、LGBTの認知や理解を広げていく活動をしていて、自身もトランスジェンダーである、LGBT-JAPAN代表の田附亮(たつき・りょう)さんに話を聞いた。

田附さんは、最近LGBTという言葉、意味の認知、理解が進んだなという感じはするというが、今回のようなイベントについて「率直に申し上げさせていただきますと、不安だなと思います。実際に日本の教育機関、企業の人たちが寄り添い始めてくれる一方、もちろんそれは悪いことではないんですけど、逆に、LGBTが特別扱いされるようになってしまうのではないかなと思います」と語った。

「個人的な考えなんですけど、表沙汰にしてゴールド評価、シルバー評価を持っていますよって言う必要はなくて、社内研修なんかに入れてもらえたらいいなと思いますね。(LGBTの認知・理解には)草の根運動と大きな運動の両方が必要で、でも今ちょっとLGBTと日本の関係が大きいところばっかりになっている印象」(田附さん)

また日本のLGBT運動、そして職場環境などにも詳しく、自身もLGBTの当事者でもあるピンクドット沖縄 共同代表の砂川秀樹さんも、

「大きなイベントが行われるようになって、企業も参加しているわけですから、大きく進んだなという気がしますが、小さい会社では関係ないと思っているところも多いと思います。広がっていくといいなと思っています」

としながら、

「本当はすでに一緒に働いていたりする。でも抵抗を感じると答えてしまうのは、実際の人を知らないからですよね。どういう人かという顔がみえてくれば、意識も変わるのかなと。例えば、自分がとても仲の良い同僚や友人がLGBTだったら…と考えて、日頃の言葉を考えれば(差別意識も)減っていくかなと思います」

と、一人ひとりの心の中を少しずつ変えていくことがより大切だと指摘した。

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