渋谷の老舗お笑い劇場「シアターD」閉館へ 窮地に追い込まれるお笑い界の現状

 若手芸人の登竜門として知られていた渋谷のお笑い劇場、シアターDが、この秋閉館されることが明らかになった。10月24日に放送された若者向け総合情報番組『原宿アベニュー』(AbemaTV)では、この話題をピックアップ。同番組でコメンテーターを務めるレッド吉田(50)は、「TIMでライブをやった時、相方のゴルゴ松本が初めて『命』をやって。ドカーンとウケて、そこからボキャブラにつながったんですよ」と、ブレイクするきっかけとなった場所であることを明かし、閉館を惜しんだ。

シアターDは1995年、渋谷センター街にオープン。その後2006年に公園通りに移転し、多くの芸人やお笑いファンから愛されてきた。「僕が1番シアターDを使っている芸人だと思う」と話す、ピン芸人の永井佑一郎(38)は、「絶対、ここで最初にネタを試させてもらうんですよ。本当に器のでかい小屋」と、思い入れも人一倍の様子。観客からは「ルミネtheよしもとのような大きな劇場とは違い、間近で見られる」といった声も聞かれ、出演者と観客の距離の近さも魅力だ。


 現在活躍している人気芸人の中には、同劇場で汗と涙を流してきた者も多い。移転前の旧シアターDでの出演者には、爆笑問題、バナナマン、ネプチューン、くりぃむしちゅーなど名だたる芸人が名を連ねる。移転後の新シアターDも、ピース、ジャルジャル、しずる、ジャングルポケット、トレンディエンジェルなどが出演してきた。

 「僕らの頃は月に3、4回、舞台でネタを見せる機会があったけど、最近は減っているんじゃないかな」とレッド吉田。過去に今田耕司や南海キャンディーズのマネージャーを務め、現在はお笑いライブのプロデュースなどを手がける片山勝三氏は、お笑い界の現状について「相当窮地に追い込まれていると思います」と危機感を露わにする。


 お笑い専門の劇場が少ないことに加え、ネタ見せをする番組も減少。さらに、芸人の世代交代も進まない状況にあるという。片山氏は渋谷で定員300人の劇場をつくろうと試みたことがあったが、費用の面で断念したそうだ。その一方で、クラウドファンディングで資金を集める、新しい形のお笑い劇場も誕生している。


  シアターDの正式な閉館日は発表されていないが、11月には「さよならシアターD」と題し、劇場にゆかりのある芸人による特別公演が予定されている。


(c)AbemaTV


『原宿アベニュー』は毎週月〜金曜日 18:30〜20:00「AbemaNews」チャンネルにて放送中


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