尾木ママ、黒石市長の会見に違和感あらわ 「自殺した少女」の写真、一転市長賞受賞へ

青森・黒石市の夏祭りをテーマにした写真コンテストで、いじめを苦に自殺したと見られる女子中学生を写した作品が入賞を取り消された問題で、黒石市の高樋憲市長は賞の取り消しを撤回したうえで、改めて「黒石市長賞」を贈ると発表した。


その写真は津軽手踊りを舞う中学校2年の葛西りまさん(13)を8月中に撮影したもの。彼女はその10日後に、いじめを訴え自殺した。そして「写真が市長賞に内定した」とりまさんの父親・葛西剛さん(38)が連絡を受けたのは今月に入ってからだった。剛さんは取材に対し、「最初、受賞の内定の連絡があった日は、ちょうど娘の49日で、これは娘からの『私は笑顔でいるから、みんなも笑顔でいてね』というメッセージと受け取れたんです」と話した。


市長賞に内定が決まったのは10月11日。しかし、その3日後、主催者側から賞の取り消しが剛さんに伝えられた。その理由は「受賞にふさわしくない」というもの。これについて剛さんは、「『ふさわしくない』という取り消し理由を聞かされ、なんでそんなことを言うんですか、という気持ちでいっぱいになって、どこまで娘をけなすんだ、と。一度喜んでいたのが一気につき落とされた気持ちになりました」とコメントした。


この内定の取り消しが公になるや、受賞の取り消しを決定した主催者や黒石市に批判が殺到した。これを受け、高樋市長は19日午後に記者会見を行った。高樋市長は、「このたび氏名や写真などが公表されたことから、応募者とご遺族のご了承を得たうえで改めて市長賞を授与させていただきたい。慎重さを欠く部分がありご家族に対し深くおわび申し上げます」と述べ、賞の取り消しを撤回したうえで、「黒石市長賞」を改めて贈ると発表。またコンテストを主催する市の担当者は、「10月13日、私が黒石市長賞に関する内定について市長へ報告したところ『被写体の方が亡くなられた方であるとすれば、再考すべきではないか』との意見をいただきました。名前も写真も一切公表されていない時点では被写体の方の人権を十分に考慮しないといけないと思い、市長賞は断念するしかないと熟慮のうえ苦渋の判断をさせていただいたところであります」と今回の経緯を説明した。


高樋市長の会見を受け、剛さんは「言い訳しているように感じた。私たちが賞欲しさに抗議していると勘違いしているのではないか。私たちが受けた説明とはまるで違った」と不信感をあらわにした。

10月19日、AbemaTVの報道番組『AbemaPrime』では、このニュースについて、法政大学教授で”尾木ママ”こと尾木直樹氏に電話中継で話を聞いた。

尾木氏は自身のブログで、この問題について


謝罪と反省、今後どうするか、皆さん大変注目していますー

・命の大切さ

・いじめの酷さ

子どもたちに伝えたい そして、いじめの悲劇繰り返さないで欲しい…というご遺族の強い願い

市長はしっかり受けとめるべきです…会見期待しています。


と書いていた。そして今回の市長の会見については、

「賞の取り消しを撤回したことについては、ホッとしたという気持ちはある。しかし、その後の説明が率直ではないし、人情味がないように感じた」

という感想を述べ、加えて

「この写真は、いじめが本当にひどいことなんだ、と私たちに教えてくれる貴重な一枚だと思う。『この事をきっかけにいじめをなくすようにしよう』というメッセージを市長に出して欲しかった」

とコメントした。


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