新たな新幹線は必要?メディアが報じない新幹線裏事情

今年3月に開業した北海道新幹線(新青森駅〜新函館北斗駅)。2030年には札幌まで延伸される予定だ。去年は北陸新幹線が開業し、まだ新幹線が走っていない四国・山陰地方にも新幹線を通そうという計画もある。

11日に放送されたAbemaTVの報道番組『AbemaPrime』の火曜特集「喧嘩上等!バトルスタジアム」では「新たな新幹線は必要?不必要?」をテーマにゲストを迎えつつ議論が繰り広げられた。

石川県出身のお笑い芸人・ダンディ坂野は「北陸勢としては東京の皆さんに来てほしい」と新幹線が出来たことによって東京からの観光客が増えるというメリットが大きかったことを例に挙げ新たな新幹線は必要という立場を取った。

さらに長野県出身の手相芸人・島田秀平は「長野に新幹線が通ったことによって善行寺や上田市が盛り上がりました。停車駅の問題にもなってくるとは思いますが、人がぐるぐる回ることによって日本の経済が発展するのではないかと思います」と新たな新幹線が必要であると発言した。

一方、北海道生まれ、鹿児島育ちの元サッカー日本代表・城彰二氏は「(九州や北海道に行くときは)便利だし速いし飛行機を使ってしまいます。無駄なお金を使う必要はないのではないかと思います」と新たな新幹線は不必要であると発言した。

ここでコーナー冒頭から「新たな新幹線不必要だ」と強く訴えていた福井県出身の慶応大学特任講師・若新雄純氏がその理由を述べた。

「整備新幹線が通るとJRの在来線が廃止されるんです。JRから第三セクターに引き継がれるとお金がないから料金が高くなり、本数が減って不便になるんです。JRは『新幹線があるからいいじゃないですか』と言うんですけど、じゃあ東京から大宮までわざわざ新幹線に乗りますか? 大都市からの移動は楽になりますが、隣町へは行きづらくなっているんです」

これを聞いた出演者は一様に驚き、「必要」から「不必要」に考えを変える人まで現れた。さらに若新氏は「(新しい新幹線を作ることを)国は地方の人のためと言っていますが、『地方の人はちょっと我慢してくださいね』って言ってくれた方がまだしっくりきます」と訴えた。

そんな若新氏にダンディ坂野が「福井に新幹線は必要ないということですか?」と質問すると、「東京からの移動はいいですけど、東京より近い京都、大阪、名古屋へは特急1本で行けるのに新幹線ができると乗り換えをしないと行けなくなってしまうんです。在来線が残るというのであれば新幹線があってもいいと思いますが」と回答した。

番組ではデメリットが多く注目されていたが、ここで鉄道ジャーナリストの梅原淳氏が「青森や熊本から大都市に移動する人が増えており、(前々から飛行機があるにも関わらず)新幹線ができたからという理由で移動するという人もいるんです」と紹介した。


そしてコーナーの最後に番組MCの小籔千豊の最終ジャッジがくだされた。

「(在来線を廃止しないなどの)条件付きではありますが、地方の立場では新幹線は必要。問題は山積みですが、新幹線を作らないという日本になると、50年後100年後が心配です」とコーナーを締めくくった。


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