南海電鉄「差別的」車内放送の炎上は大量ワサビ問題の影響も?

10月10日の午前11時半ごろ、南海電鉄の車掌が日本語で「本日は多数の外国人のお客さまが乗車されており、大変混雑しておりますので、日本人のお客様にはご不便をお掛けしております」との車内アナウンスをしていたという出来事が起こった。

空港と都市部を結ぶ南海電鉄ではかねてより外国人観光客の大きな荷物に対するクレームが発生していた。今回の件は、車内で日本人客の一人が「外国人が多くて邪魔だ!」といった内容を叫んでいるのを聞いて、それに対して車内放送をしたとされている。

現在SNSで「炎上状態」となっているこの件を10月11日の『AbemaPrime』(AbemaTV)で取り上げ、SNSに詳しい専門家を招き、騒動について議論を交わした。


■関心度が高く、曖昧であるほど噂は拡散する

ゲストコメンテーターとして登場した慶應義塾大学特任准教授の田代光輝氏は、SNSの拡散に関する論文については今研究が進んでいるところとした上で、噂やデマの拡散のしくみについて説明。

「デマや噂が広まる要素は『関心度×曖昧さ』で、人々の関心が高くて曖昧な情報がもとになると噂が広がる。これからオリンピックで訪日外国人がたくさんくるという前提があり、少しの前のお寿司屋さんの件もあって、『大阪で人種差別してるんじゃ…』みたいな関心があったからこそ、ワッと広がったんじゃないかと思いますね」

と、外国人旅行者に対してワサビを多く塗ったことで話題となった大阪の寿司屋の話を例にあげ、その前置きもあったからこそ拡散したのではと分析した。


■SNS、もう少し賢く使うべき

今回の件を受け、慶應義塾大学特任講師の若新雄純氏は、「みんなインターネットを上手に扱えていない。白黒つかない問題にみんながそれぞれ結論を出そうとしている。答えを出すまでの経過を話し合うべきでは」と、インターネットは議論に向いているが、それぞれが評論家のように発言ができてしまうことが炎上を招いているのではと解説した。

田代氏は「ブログはもともと自分の意見を拡散させるためのツールとして生まれたもの。SNSを使っている人は、自転車に乗っていたつもりがF1カーに乗ってるようなもので、いきなりアクセルを踏んで人にぶつかっているような状態。もう少し賢く使うべきでは」と、SNSを使用することの重大さを説いた。


■さらにインターネットは「ひどくなる」

また、田代氏は今後について「言いたいことは言えばいいと思う。ただ真実を見つける目をもって、コントロールをしていければの話。今後状況はもっとひどくなると思う。もっと社会は分断されてくし、もっと極論は増えていく。今まではマスコミがある程度理性をもって情報を流通させていたのですが……」と語った。

この話を聞いてMCの小籔千豊は「ネットに悪口書き込む暇があったら本を読むとかいろいろな細かい努力をして幸せになってほしい。誰かいましたか?ネットに悪口書いて幸せになった人」とコメントした。


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