堀潤氏「ここまで下世話なのは珍しい」 米大統領選第2回討論会が暴露合戦に

米大統領選で9日、2回目のテレビ討論会が行われた。共和党候補のドナルド・トランプ氏が2005年にテレビ番組に出演した際、待機中に「有名人になれば女性はなんでもさせてくれる」などと発言していたことが録音された音声が暴露され、これを受けての討論会となった。


トランプ氏は「他愛のないおしゃべりだ。私は家族、米国民に対し大きな敬意を抱いている。ただ、ビル・クリントンを見てくれ。歴史上この国の政界で女性に対し、彼ほど虐待的な人物はいない」などと論戦の相手、ヒラリー・クリントン氏の夫で「不適切な関係」が問題となったビル・クリントン元大統領について批判を展開した。

これに対し、ヒラリー氏は「彼が言ったことは正しくない。『相手が低俗なことを言ったら高尚であれ』とオバマ夫人から言われた」と反論。その後、トランプ氏は、ヒラリー氏とオバマ氏がイスラム国を拡大させた要因となったなどと舌戦を繰り広げた。一般の人も今回は質問に立てたが、最後の質問者は互いにホメるべき点はあるかどうかについて聞いた。

ヒラリー氏は、トランプ氏の子供が優秀で熱心であると述べ、トランプ氏の言動のほとんどに賛成できないものの、子供には賛意を示すと語った。トランプ氏は、ヒラリー氏の目標や判断には賛成できないものの、懸命に戦いを諦めない素晴らしい性格だと語った。

このテレビ討論が、10日に放送された『AbemaPrime』(AbemaTV)でも取り上げられた。8bit news主宰・堀潤氏は「今回はお互いの暴露合戦でしたね。最後の方の質問が象徴的で、『もうそういうのはいいからせめてお互いのいいところを言ってください』と。ショーとしては盛り上がりますが、政治的には難しいな、と思った」と語り、政策面での論争が足りないと感じたようだ。

MCの村本大輔(ウーマンラッシュアワー)は「夜中におとんとおかんが喧嘩してる感じ。ただ、あれぐらいチープでポップな方が、(テレビ局的に)数字はいいですよね」と語り、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平氏は「政治って元々こういうのが盛り上がりやすい。SNS時代の今、RTされたりするわかりやすいものがウケます。この2人が候補なのもSNS時代という理由もあるのでは」と語った。

今回の討論を受け、CNNが緊急世論調査をした結果、クリントン氏支持が57%で、トランプ氏支持が34%となった。堀氏によると、米大統領選のテレビ討論会で、ここまで下世話な合戦は珍しいという。クリントン氏は国際情勢についてまともな話はできるが、トランプ氏がそこに乗ってこなかったとも指摘。ヒラリー氏によるロシアに対して欧米がどんな態度を示すか、について興味深く聞きたかったものの、最終的にトランプ氏がイスラム国の話を出して、「製造者責任はオバマにある」と語り、わかりやすい構図にしかもっていけなかったと分析した。

果たして現地の人々は今回のテレビ討論会をどう考えているのか。ニューヨーク在住のジャーナリスト・中村英雄氏と中継が繋がった。

「また同じこと話しているなと思いました。トランプ氏の(女性蔑視)録音テープ事件の方が盛り上がっていましたね。それが盛り上がっていたので、どうやって舌戦が始まるのか、そっちの期待が高まっていましたが、すべての質問にトランプは回避していた。すごく肩透かし感があります。今回得した人は…。難しいですね。クリントン氏は自分の論戦を展開できなかったけど、トランプ氏は守りに回っていたので、言い訳もしなかった。謝りもしなかった。事を大きくしなかった。お互いにくすぶってるって感じがあった」


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