【豊洲市場の地下水問題】国民の不安をあおる検査結果がバラバラな理由とは?

都議会公明党は、豊洲市場の「地下空間」の水から1リットル当たり0.1mgのシアン化合物を検出したことを発表した。これについて「都の技術会議」の長谷川猛委員は「汚染のない一般的な河川と同じレベル」と説明した。

築地から豊洲への市場移転では数々のトラブルに見舞われているが、当事者はどう考えているのか。24日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)には、東京都議の川松真一朗氏(自民党)が出演。チェック体制について意見した。

「(色々と問題が出てくるのは)いけないことだと思う。長谷川先生の話とかにしても、そもそも『基準値』って誰が決めたのでしょうか? はっきりしない状態ながら『大丈夫』と言われても、余計不安をあおる。答えが出ない。答えを出すさねばという憤りを感じています」(川松氏)

また、東京都議の音喜多駿氏(かがやけTokyo)も番組に出演。基準について意見した。

「複数のチェックをすることは大事ですが、今まで調査をした会派は量などの面で採水の基準を満たしていないんですよ。5Lなど、まとまった量が必要で正確な数値が出ない。今までの検査は参考基準でしかない。飲み水の環境基準にしても、地下水に飲み水と同じ基準を当てはめていいのか? 冷静な議論が必要です」(音喜多氏)

川松氏は「安全」「安心」はこれらはセットであらねばならないと語る。魚や野菜を扱う場所で猛毒物資が検出された。となれば、消費者からすれば「ちょっとイヤだな…」と思ってしまうことは「市場」にとってはマイナスで、本当に豊洲で開業するのであれば、安全と安心を発表できる状況にならねばならないと説明した。

その一方、音喜多氏は豊洲の安全性についてここまで論じるのであれば、築地の安全性についても議論する必要があると語る。

「豊洲への議論がされていますが、そもそも移転することについては、今、築地が安全安心ではないというところから始まっているのです。雨水が漏れる、そこかしこで穴がボコボコ開いている、ネズミもいる。より衛生的なところで開業しようということで豊洲になったのですね。同じチェックを築地でしたらどうなりますか? ということです。冷静に議論しなくてはなりません。今回、第三者機関が入りチェックしていますが、東京都議会もチェック機関です。だから(問題が山積し)申し訳ない。我々も特別委員会を作り、議会側から追及したいと考えています」(音喜多氏)

移転問題は、2020年の東京五輪とも大いに関係している。築地が解体しない限りは選手村と都心を繋ぐ環状二号線の工事が始められないからだ。

また、「盛り土」だったはずの建物地下がいつしか「地下空間」になっていたことについては、元市場長も「ついハンコを押した」といった趣旨の発言をしている。これについて、音喜多氏は「ハンコを押す欄がズラリと並んでいるんです。今は、無責任体質。皆が押してるから自分も押す、といった意識で仕事しているんです。巨大組織で縦割り組織で、どこかの誰かがチェックしているだろうと思っているのです」と都庁の業務のあり様について報告した。

番組コメンテーターを務めた元AERA編集長・浜田敬子氏は「市場長も、まさか『地下空間』に変わっていたとは思わなかったでしょうね…」と、その押したハンコがもたらした影響の大きさを当人も驚いたのではと指摘した。

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