「マイナス金利現状維持で株価上昇」のカラクリ 経済評論家が解説

23日放送のAbemaTV『AbemaPrime』で、経済評論家の川口一晃氏が、「マーケット予報」コーナーで、今週のマーケットの動きを振り返り、来週の動きを予測した。

まずは、先週の予想から。

■今週の動き

・日経平均株価

1万6500円プラスマイナス700円

→激しい動きは少なく、1万6800円台まで上昇。

・ドル円 

102円プラスマイナス3円

→102円台〜100円台

円高傾向も範囲内。

川口)日経平均株価は、1万6500円を中心にプラスマイナス700円、ドル円は102円にプラスマイナス3円という予想でした。結果は、日経平均株価は1万6800円まで上昇。ドル円は、100円割れ寸前まで円高が進んでいますが、少し落ち着きを取り戻しています。どちらも範囲内にとどまりました!的中です!!

なぜこうなったのか?今回のポイントは2つです。

日本銀行「マイナス金利は現状維持」

アメリカFOMC「利上げなし」「金利と株価は逆の動きになる」

川口)日銀の政策決定会合の結果は「マイナス金利は現状維持」、アメリカのFOMCの結果は「利上げなし」でした。日銀がマイナス金利を現状維持したことで、ドル安円高が進みました。

興味深いのは株価の動きです。経済学の教科書では「金利と株価は逆の動きになる」とされています。つまり、金利が上昇すると株価は下落し、金利が下がると株価が上がる、というものです。今回「マイナス金利が現状維持」されたということは、教科書的には 株価は上昇しにくいというのが一つの予想進路でした。しかし、日本では、教科書とは違う、上昇に転じました。なぜか? 

一つは日銀の狙いがあると想像されます。これ以上マイナス金利が進むと、銀行の経営を圧迫するので、銀行株が下落してしまう。ところが、金利が現状維持されたことで、銀行業界にはプラスに働き、銀行株中心に株価が上昇したのです。

そして、アメリカです。「利上げなし」でドル安円高がさらに進みました。そして、金利が低い水準に維持されたことで、アメリカ株は上昇! すなわち、“教科書通り”の動きとなりました。ちぐはぐになっています! これが今の経済、金融の壁を象徴しています。この前線、そして秋には注意をしていください。

■来週の動きについて

川口)見てください!この天気図を! 世界の金融界には、金利前線が停滞しちゃっています。誰もが、金利の動向に細心の注意を払っています。金利がわかれば、実は金融がわかると言っても過言ではないくらい、金利の動向を理解するのは大事なことなんです。

黒田)(天気図の)イエレンさんも黒田さんも笑顔じゃないですね?

川口)そうなんです。来週、日本では消費者物価指数、アメリカでも金利に結びつく経済指標が発表されます。その数字いかんによっては、この金利前線を活発化させることになるかもしれないので、注目ということです。

■来週の予報

日経平均株価 

1万6750円プラス500円、マイナス750円

ドル円

101円プラスマイナス3円

なお、川口氏の予報について、金曜MCの池澤あやかが、「予想の幅が広すぎじゃないですか〜? 上なのか下なのかハッキリして欲しい!」と厳しい追及をしたことから、今後は「川口、どっちを読むか」ということも言うことになった川口氏。そのため、来週については、上記のように予想したうえで、さらに

「株価の上値、円安方向は上値が重たいと思っているので、上に行ったとしても、だんだん下がってくる方向になると考えています!」

と見解を示した。

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