小林麻央さんも… 国立がん研究センター、若年性がん患者への対策急ぐ

乳がん闘病中の小林麻央さんがブログで肺や骨にもがんが転移していることを告白し、若年性がんに注目が集まるなか、9月21日夜、AbemaTVの報道番組『AbemaPrime』で、国立がん研究センターが“AYA世代”のがんに関する初めての大規模な実態調査を開始したことが放映された。

AYA世代とは「Adolescent and Young Adult」の頭文字を取ったもの。一般的に、15歳から30歳前後の思春期から若年成人にかけた世代のことを指す(何歳までを若年成人とするかは国によって差があり、今回の国立がん研究センターの研究班調査では、15歳から39歳までが対象だった)。

この時期にがんを患った「AYA患者」は、全国で推定2万人程度と少ないため孤立しやすく、進学や就職、そして転職、結婚など、人生の転機ともいえるイベントがたくさん控えており、悩みを抱え込みやすいというのが現状だという。

AYA世代のがん患者を数多く診察している国立がん研究センターの細野亜古さんは、

「いろんな種類のがんがあって、すごく子どもに起こりやすいがんもあれば、大人に起こりやすいがんもあったりして、非常に多種多様で、そして非常に希少なんです。もうひとつ、この世代は忙しくて、例えば子育てだったり、仕事が忙しいとか後回しにしてしまい、お医者さんに最初にかかった時はかなり進行がんになっている」

とAYA世代のがんの特徴について話す。若いと細胞に活性があるので、お年寄りのがんよりも進行が早いことが多いそうだ。

「恋愛もそうだし、進学、結婚、就職、妊娠、出産といろんなターニングポイントが多いこの世代で、プラスアルファでがん治療をしなければならない。よっぽど特別なケアが必要なのに今までされてこなかった。疾患を治す研究も大事ですが、病気になった時にトータル的にその子の生活とか、いろんなことを守っていく体制作りがどうしても必要。例えば、院内学級の整備だとかが必要なのではないか」(細野さん)

細野さんは、日本ではこの世代のがん患者に対する支援が行き届いていないと警鐘を鳴らす。

「(進行は早いが)子どものがんのほうが治る可能性も高い。なったから必ずしも終わりというわけではなくて、きちんと治療すれば治る。だからこそ復帰後の生活をちゃんとしてあげるのが大事だと思う」

日本でもAYA世代患者への支援の方向性を来年度に打ち出すことが決定、対策が検討され始めている。AYA世代の悩みや問題の早期の解消が期待される。 

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