不正手口が“伝統芸の組織犯罪”レベル 富山市議会で「辞職ドミノ」発生

政務活動費の不正受給をめぐり、富山市議会で「辞職ドミノ」が発生している。17日までに自民党会派、民政クラブ(民進党系)合わせて8人が辞職したが、「富山市議会のドン」と言われる中川勇氏が5年間で786万円の水増し請求をしていたことを皮切りに、次々と同様の手口でに受給していた議員が明らかとなり、「辞職ドミノ」が発生したのだ。

いずれも手口は、白紙の領収書に架空の経費を記したり、本当は2268円の菓子なのに数字の冒頭に「4」や「2」を足して「42268円」や「22268円」にしたりするという手口だ。この手口は富山市議会では伝統的に先輩から後輩に受け継がれていたという。

こうした手口が続々と明らかになり、議員はこぞって辞職したが、本来は議員辞職すれば良いという問題はない。市民の税金をちょろまかす、完全な詐欺であるにもかかわらず森雅志市長に告訴の意思がないため、市民団体が怒って告訴に踏み切った。

富山市議会は定数40だが、現状6分の1以上の欠員が出たため、50日以内に補欠選挙をすることに。すると、選挙費用だけで約1億円かかることとなる。有印私文書偽造疑惑の罪にも問われかねない事態だが、これについて告発した団体のメンバー・吉田修氏が17日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)にSkypeで出演した。

県議会でも同様の件が発生したが、その後に発生した市議会での不祥事についてはこう語った。

「今に始まったことではないんですよ。民政クラブでは10年前からやっている。自民党も中川勇さんは議員会長で藤井清則氏さんは一年生議員。先輩に教えてもらい、『こうしたら請求書をもらえる』とやっているのです。一人一人も悪いですが、会派ぐるみでやってる組織犯罪。自民党も10年も15年前からやっています。会長以下新人議員もやっているのです」

また、自民党も民政党も菓子代の下4桁が2268(円)となっていることについては、自民党の議員控室の事務員が、民政クラブの菓子も買って同じように偽造をしていると説明した。要するに自民党と民政クラブがグルになっていたのだ。そして番組MCのみのもんた氏から議員辞職だけでこの問題は済ませられるのかについて聞かれ、こう答えた。

「バレたから辞めたけど、バレてないものもあることでしょう。市民の代表である市長が刑事告訴しなくちゃダメですよ。市民の税金がネコババされた。市長はやらなくちゃ。でも、自民党も民進党も市長の与党だから(告訴しなかった)。社民、共産の市長だったら告訴するでしょう。警察担当は『告訴していただければ動く』と言いました。市長が動かないから市民団体が動かなくては、ということで私たちは動いたのです」

みの氏から富山県議、富山市議の両方について有権者に責任があるのではと問われ、吉田氏は有権者の責任を認めつつも、今回これだけの「ドミノ」になったことへのマスコミ報道を評価する。

「富山は全国有数の保守王国なので、地域ボスが地域を支配しています。地域のしがらみとか、そういうもののしがらみに有権者が負けています。でも、今回は地元紙の記者が押し倒されたのがきっかけ(注:中川氏から北日本新聞の女性記者が押し倒され、取材メモを奪われた件。後に同社は暴行と窃盗の被害届を富山県警に提出)。僕はメディアが、今回はよく頑張ったと思います。失礼な言い方だけど、保守県だから、地元紙は市長、知事の御用新聞的でしたが、今回は与党にここまで噛み付いたのはすごかった」

そして、補欠選挙では社民共産で4議席ずつぐらい取る勢いでやらなくてはいけないと語った。今回の件はさすがに保守派の人々も激怒しているそうだ。

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