世界遺産に登り逮捕騒動も… 外道クライマー、旅の過酷さと”外道”の意味を語る

14日放送のAbemaTV『AbemaPrime』に、“外道クライマー”こと宮城公博さんが出演。宮城さんは、ロッククライミング技術を生かし、渓谷や滝など水の流れに反し、最終目的を目指す。日本一の落差350メートルの「称名滝」を冬場にのぼり、タイでは、46日間かけて、ジャングルでの沢登りを成し遂げるなど、これまで誰もなし得なかった数々の偉業をやり遂げている。しかし、その情熱のあまり、2012年には、世界遺産の那智の滝を登ろうとして逮捕される騒動も……。番組では、そんな宮城さんが、沢登りの魅力や「外道クライマー」という言葉に込められた想いなどを明かした。



■“沢ヤ”になったきっかけは、そこに沢があったから

伝統的な登山の一つ、沢や滝を登る“沢登り”。宮城さんは、自らのことを“沢ヤ”と表現する。由来は、もともと登山をする人のことを「山屋」ということにある。ただ、宮城さんにとって“登山家”という表現はどこか洒落た感じで、恥ずかしいらしい。だから“沢ヤ”。

沢登りを始めたきっかけは、夏に山を登っているときの、自然な流れ。魅力は、「登山道を歩くよりは、若干自由度が高い」ことだという。


“道無き道”を行くので、たまには危ないこともある。怖いのは、危ないと思われるところに覚悟をしていって、危ない目にあうことではなく、油断をしているとき。例えばご飯を食べているときに、横で落石があったときは、さすがに「ちょっと怖い」と思うそうだ。

長旅の場合、数名で行く時もあるが、パートナーと気まずくなることも。「3人、4人とか、それ以上いると、なんとなくうまくいくんです。でも、1対1で、1か月以上とか隔絶された空間でいると、非常にギクシャクした雰囲気になる。ごはん粒ひとつ、あいつのほうが多いとか。(長旅では常に)お腹がすいているので、ちょっとしたことでイラッと(笑)」(宮城さん)


エベレストや北極といった極地に対する偉業はたびたびニュースになるが、沢登りでの偉業は、とにかく地味。宮城さんは、「やっている人口が少ないので仕方ない」と控えめだが、日本でも登山ブームが続いていることについて、「大変喜ばしいことだと思っています。ハイキングにいったら、若いお姉ちゃんがいっぱいいるわけです。ちょっと前には考えられなかったので」と笑顔を見せた。


■「外道クライマー」という言葉に込められた想い


宮城さん「ぼちぼち日銭を稼ぎながら、たまに海外に行く、と。東南アジア、インドシナ半島とか、台湾あたりが多いですね。渡航費が安くて。プラス、熱帯のほうが、沢が発達するところが多くて、(沢登りの)対象になりやすいですね。費用? 台湾だったら航空券+ちょっとで、5万円くらいですかね。

沢ヤでいつづけるために、お金を稼ぐ。貯蓄は、減りはするけど、増えはしない。それでも宮城さんは、沢を登り続ける。活動を記した著書は「外道クライマー」というタイトルだが、宮城さんによれば、実際に「外道」と呼ばれているわけではない。登山道ではない、道ではないところを行くという意味で「外道」なのだという。敷かれたレールの上を歩くだけではない、宮城さんの生き方。そんな宮城さんは、確かに「外道」だ。


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