子宮体ガンで余命1年と宣告されるも世界王者に バックギャモンプレイヤー・矢澤亜希子さん

AbemaTV『AbemaPrime』金曜特集「スゴ女図鑑」コーナーに9日、プロのバックギャモンプレイヤー・矢澤亜希子さんが出演。金曜MCの池澤あやかとハヤカワ五味が、話を聞いた。

バックギャモンとは、サイコロを振り、盤上に配置された双方15個の駒をどちらが先に全てゴールさせることができるかを競うゲームで、日本では「西洋すごろく」とも言われる。日本ではあまり馴染みがないが、世界の競技人口は3億人にものぼり、その頂点に日本人女性として初めて輝いたのが矢澤さんだ。しかし、決して簡単な競技人生ではなかった。

2012年、子宮体ガンであることがわかり、治療をしなければ余命1年と宣告された矢澤さん。治療を受けながら競技人生を続け、「今は元気になった」と笑う。

■矢澤亜希子さんの主な活躍

2004年 女性初 日本タイトルを獲得

2012年 モナコ公国 世界選手権で優勝(スーパージャックポット)

2012年 子宮体ガン 余命1年と宣告される

2013年 モナコ公国 世界選手権で連覇(SJP)

2014年 日本人女性初の世界チャンピオン

2016年 プレイヤーズオブザイヤー受賞 

矢澤さんは現在、世界ランキング3位。「実は日本人が強くて、1位も2位も日本人。海外の人はサイコロをただ振って遊んでいる感じですが、日本人は研究するのが好きなので、(やれば強くなる)」(矢澤さん)

興味をもったきっかけは、大学在籍中、エジプトにスキューバダイビングに行ったとき、道端でやっている人をみたことから。その光景が忘れられず、気になって、帰国してから調べ、本格的に始めたのは、その2年後ぐらい。一度は会社員になったものの、諦められず、プロの道を歩む決意をする。

矢澤さんは、「実は(ガンが見つかる)何年も前から体調は悪くて、もともとの仕事をやめたんです。でも一向に良くならなかったので、やりたいことに挑戦しようと思って、世界に挑戦し始めたんです」と振り返る。そして2012年、世界選手権で優勝。まさにこれから という時に、ガンが見つかり入院、手術をした。

治療中、海外に行くのはドクターストップがかかっていたが、「黙っていられない性格」だった矢澤さんは、2013年、抗がん剤治療中にもウィッグをつけて世界選手権に出場。

――そこまでして試合に出た理由は?

矢澤さん「治療をしなければ余命1年といわれて、治療を受けてはいたんですが、これが最後かもしれない、何があっても後悔しないという気持ちで行くことにしました」

――闘病をしながらも活動。何がそこまで駆り立てたのでしょうか。

矢澤さん「バックギャモンって、人生と似ているところがありまして、サイコロの目って自分じゃどうにもできないじゃないですか。でもどんな目にあっても、自分の力でどうにかしていくっていうところが魅力で。」

この矢澤さんの言葉に、池澤は「かっこいい!」、ハヤカワも「どんな目が出ても自分のやり方次第で運命が変わるということ……」とうなずく。

矢澤さんは、抗ガン剤との闘いが続く中、2014年には一番優勝が難しい種目で勝利して世界チャンピオンに輝く快挙を達成。今後の目標について、「また、いろんな大会で勝ちたいなっていうのもありますし、日本ではプロリーグというのがないので、日本で将来的にはプロリーグを作れたらなあと思っています。最近HPをつくりまして、私のブログや試合の動画も見られるようになっているので、是非試合をみていだきたいです」という矢澤さん。コーナーに出演してもらった女性から贈られる「スゴ女格言」は、「泣いてる時間を努力に変えよう」というもので、

「泣くと一時的に楽になったりはすると思うんですけれども、いつまでも泣いていても現状は変わらない。現状を変える努力をしようという言葉です」

と説明した。一瞬、一瞬を、後悔しないように生きてきた矢澤さんならではの言葉だ。

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