「右翼は”アダ名”」 右翼団体元最高顧問・鈴木邦男氏が過去を振り返る

5日のAbemaTV『AbemaPrime』で、「居酒屋むらじゅん酔いどれニュース道場」第5弾が放送された。月曜MCの村本大輔(ウーマンラッシュアワー)がさまざまな質問を直球投げ、それを堀潤氏が丁寧に解説することで人気のこのコーナー。今回、月曜コメンテーター・原田曜平氏がこの中に加わり、さらに右翼団体・一水会の元最高顧問・鈴木邦男氏を居酒屋に招き酒を飲み交わしながら「右翼・左翼」についてトークが展開された。


■過激になりやすい「愛国心」


一水会とは、「対米自立・対米対等な真の独立国家」を目指し、昭和47年に結成された右翼団体。鈴木氏は過去の活動を振り返りこう語る。

「僕は、右翼の運動を40年以上やってきたから、そこでわかったことがありますね。同じ考えの人なんだから、『1%でも違ったら許せない』っていうのがいっぱいあったんですよ。それでまた、自分たちは国のためにはやっているんだ、サラリーマンなんて国のことは考えていないだろう、そういうやつは少しくらいぶん殴ってもいいだろう、と。だから愛国心に基づいた運動はかなり過激になりやすい、堕落しやすいってわかった。

特にね、昔は愛国心なんかいらないっていう人もいたんです。それよりもインターナショナルだと。でもね、今はそういう人は、誰もいない。かつて左翼にいた人でも、『私だって愛国心ありますよ』と枕詞のように必ず言っています。


それで、“日本に生まれたんだから、愛国心があるのは当然だろう。絆とか家族は大事だろう。そういうのは人間として当たり前じゃないか。そういうのがわからない奴は人間じゃない。そういうのがわかんないやつは日本人じゃない。”……みたいなことを言って、レッテルを張られたんです。かなり低い段階で、みんな共通点を求めている。でもね、そういうのは、ただ危ないんですよね。だれも反対できないもんで」(鈴木氏)



鈴木氏の話に、堀氏は、「確かにね、家族を大事にしないのか、貴様! って言われたらもう反論の余地がない」と納得する。


■「右翼」は“アダ名”みたいなもの

右翼、そして、その根底にあるのは愛国心だという前提に立ったうえで、堀氏は、鈴木氏に対し、「今鈴木さんは、日本、ここにいる我々や、家族の皆さんはどういう風になればいいなと思っていますか?」と問いかけた。


鈴木氏は、

「それは右も左もあったほうがいいと思いますよ。自分ではちょっと傲慢かもしれないけど、そう思ってるんです。どうしても(自分は)『右翼』みたいに思われるけど、”アダ名”みたいなものだから、いいやって。たぶんね、人間の中でも全部、“朝から晩まで右翼”の人はいないんですよ。左翼だって“朝から晩まで左翼”の人はいないんですよ。左翼だって言いながら、うちに帰ると非常に格闘的な人だったり、いっぱいいるじゃないですか。だから多分ね、人間の中では、右傾度が80%、左傾度が20%。100%ではない。パーセンテージの違いだと思うんですよ」

と話し、堀氏も「0か100か、じゃないということ」と頷く。


■村本「“自分と違う考えを焼き払う(炎上)”という考え方は恐ろしい」


村本は、「どんないいことを思っていても、どんな悪いことを思っていても、やっぱり否定する人はいる」ことを指摘。「全員に『おかしい』と『いい』があると思うんですよね。それこそ公共の多数決に縛られずに、それよりも自分の好きなことを発信していってることが、ノーストレスで大事なことであって、だから僕は愛国心も、愛国心じゃないのも(あっていいと思う)。自分が国が好きだと思ったら好きって言うし、嫌いだと思ったら嫌いだし。そこは周りのことも関係なく、重要だし。


…よく、“炎上”という言葉があるじゃないですか。炎上することを言うな、タレントが! って言うやつがいるんですけど。僕はそれよりも、自分と違う考えを焼き払う考えの方が恐ろしいと思う。

だから僕はそんなことに屈せず、どんだけ偏った意見でも“発信する”ことが大事、口で発言することが大事だと考えています。でも、押し付けて相手に行使しないことが、人間のいいところ。僕は人間を信用してるんです。だって、自分の街を、住みよい街にしようとする。その一方で)街をどんどんどんどん開拓していって、動物から森を奪い、その動物が腹を減らして街に降りてきたら、その動物を射殺して…。恐ろしいという生き物ですよ、人間は。ふかひれ食べて、サメ怖いっていう人間のことを、どっかを疑って生きています」


と語る。人間を信用するという一方で、疑って生きているとも言った村本。その姿勢こそが、「人間らしい」のかもしれない。


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