町山智浩、「黒人差別」を解説 NFL選手、国歌演奏で起立拒否問題

アメリカのフットボールリーグ・NFLのサンフランシスコ49ersのクォーターバック(QB)であるコリン・キャパニック選手が、試合における国歌斉唱の際、立たなかったことから批判の声を浴びるとともに、称賛の声も浴びせられている。

黒人であるキャパニック選手が立たなかった理由は、黒人が人種差別を未だに受けており、白人警察官から殺されているような事態が続くことへの抗議の意思の表明だ。これに対し、共和党大統領候補・ドナルド・トランプ氏が「自分の選ぶ国に行けばいい」と発言するなど反響が広がった。

5日に放送された『AbemaPrime』(AbemaTV)では、この件について取り上げたが、キャパニック選手の行動はアメリカではどのように報じられているのか、番組には、在米ジャーナリストの町山智浩氏が登場し、現状を語った。以下、町山氏とスタジオのやり取りだ。町山氏は、歴史的な黒人差別についても詳しく語った。


町山:選手としての地位を剥奪される可能性があるとされています。これは過去にモハメド・アリがベトナム戦争の徴兵に反対してベルトを剥奪された過去があるので、ないとは限りません。


小松靖アナ:NFLでは、国歌斉唱の際、起立を奨励していますが、規則で決まっているわけではないですよね。罰則については議論の的ですが、ペナルティは避けられないのでしょうか?


町山:アメフトファンには保守的な人が多いんです。それと、過去にアリがベルトを剥奪されたものの、裁判ではアリが勝っているんです。判例が過去にあるので、まぁ、キャパニック選手が『辞めさせられることはないのでは』と言われてます。


村本大輔(ウーマンラッシュアワー):辞めさせられた方が黒人の方の感情を逆なでしないですか?


町山:黒人は一枚岩ではないんです。アリの時は黒人の反発が多かったですね。ベトナム戦争に行く兵士は、黒人が多かった。保守的な愛国的な人が多いんです。(キャパニック選手支持の声明を発表した元バスケットボール選手の)カリーム・アブドゥル・ジャバーはアリの親友。だからキャパニックを支持しているといえましょう。ただし、他の黒人選手にも支持していない人もいるので2つに分かれています。

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