問題が多すぎる築地市場移転 豊洲新市場の維持費は1日700万円

11月7日に予定されていた築地市場の移転の延期を小池百合子東京都知事が表明した。11月18日に、地下水の汚染に関する最終調査結果を受けて、2017年1月中旬以降に判断するという。

しかし、移転を延期すると新店舗への引っ越し、内装工事、冷蔵庫の購入・リース等をすでに契約済みの一部業者にとっては違約金が発生したり、ランニングコストの補償問題も発生する。また、1日700万円かかるとされる豊洲市場の維持費を考えると、3ヶ月延期すると東京都にとっては約6億円の財政負担となる。

こうした状況を受け移転延期の是非について9月3日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)では議論された。この日は移転賛成派のマグロ仲卸「鈴与」3代目店主の生田與克氏と、移転慎重派の築地で仲卸を営む渡部恵子・中央区議が出演。さらに、東京都議の川松真一朗氏も出演した。

今回延期となったものの、川松氏にとっては、「いつだったらいいのかが全く見えない」状態なのだという。このままいくと1年延期、2年や3年の延期も平気でありそうだと語った。生田氏は移転賛成の理由をこう語る。

「なんで移転しなきゃいけないかっていうと、築地が使い物にならないんですよ。常温でやっているんですよ。30年もの間、冷暖房ついてなくてね。結局、移転するかどうかっていうのは、30年前からやっているわけ。30年前から、胸ぐら掴むようなことをやってきたのです」

また、築地市場の跡地は環状2号線となり、東京五輪の会場と選手村を繋ぐ大動脈となる。延期によって、五輪に間に合わない恐れもあるという。生田氏によると仲卸は600軒あるが、これはあくまでも「600の中小企業」を意味し、「お山の大将」が600人いて、なかなか意見は折り合わないと語った。

その一方、慎重派の渡部氏は、危険な物質が実際に検出されているから問題なのだと語った。気温が高い時に多く出る種類の物質もあるのだが、調査をしたのは4月や5月のまだ涼しい時期のため、年間を通じて安心して生鮮食品を扱えるかどうかに懸念を示した。

また、川松氏は、そもそも市場は日本橋にあったものが昭和10年に築地に移ってきたという原点を紹介。だからこそ「なぜそれを移転しなくてはいけないのだ?」という意見もあると語った。生田氏は「市場関係者のなかで、私たちは、この1年話し合ってきました。築地の歴史は世界から見ても素晴らしい。我々も3代続いているのですよ。のれんを継ぐって大変ですよ」と語った。

川松氏によると、今回の移転問題について危機感を持っている人は大勢いるのだという。都議会にもメールや電話が多数寄せられている状態だ。それこそ、絶対的な正解がない中、一旦、小池氏は「延期」を決断した形となっている。

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000