労働者の13人に1人がLGBT ゲイの男性が職場で嫌だと感じたことを告白

東京都渋谷区が「同性パートナーシップ条例」を制定するなど、昨今注目を集める「LGBT」。これは、「Lesbian(女性同性愛者)」「Gay(男性同性愛者)」「Bisexual(両性愛者)」「Transgender(性同一性障害など)」の頭文字をとったもの。電通ダイバーシティ・ラボ調べによると、LGBTを対象とした「レインボー市場」は国内で5.9兆円の規模があるのだという。連合の調査によると労働者の13人に1人がLGBTのようだ。

社会の理解が深まっているようにも見える一方で、連合の調べによると職場でのLGBTに対する嫌がらせを「受けた」「見聞きした」人は22.9%で、上司・同僚・部下がLGBTだったら「嫌だ」「どちらかといえば嫌だ」と答えた人が35%となった。

野村証券では、LGBTを一つの個性と認識し、カミングアウトをできる環境づくりに取り組んだ「LGBT Ally」という制度があり、LGBTに対して理解があることを表明できるのだ。9月3日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)では、カミングアウトできた同社従業員の北村裕介さんが「自分からカミングアウトできましたが、そういう点は、今までにない職場ですね」と語った。

その一方で、某企業で契約社員をしていたAさんがVTRで登場し、「カミングアウトしたのですが、次回の契約更新は無しでという形で退職勧奨を受けました。別の職場では健康診断がイヤで1年で会社を辞めたこともあります」と語った。

番組MCのみのもんた氏(72)は、「仕事とLGBT関係ないですよね。個性って誰か言ってたけれども、(LGBTは)個性といえば個性だからね。会社にとっていいことだからね」とAさんに伝えた。

また、この日、渋谷区が認定したパートナーシップ証明書発行の第一号となったカップル・増原裕子さんと東小雪さんも登場。現在2人は共同で会社を経営していて、企業の人々にLGBTについて知ってもらうための研修をしているそうだ。

研修内容についてみの氏が「カミングアウトをしたときにどうしたらいいのかわからないとか、そういったことを教えているのですか?」と聞くと「正しい知識を知っていただかないと……。人事とか、経営層に研修をさせていただいて、具体的に何に困っているかを具体的な施策をしてもらうのです」とのこと。

また、ゲイであることを職場でカミングアウトした寺田和弘さんが中継で登場。ゲイであることについて、まずは職場の経営者に話をしたそうだ。

「職場でどんな女性が好きなのとか、付き合っている人いるんですかとか、聞かれました。そうしたことを聞かれるのが嫌だなと思っていたのです。付き合いで夜、女性が接客してくれるところに連れていかれたりもしました。先輩はそれを良かれと思ってやっていたのですけれども、私にとってはストレスで……。イケメンだったらいいですけれども。私自身にとってもいいことだろうと思われていたのですね」(寺田さん)

また、東さんは、何をしてほしいかを聞かれ、こう語った。

「たとえば、ローンを組めずマンションも買えなかったなど、何か特別なことができるというよりも、今までできなかったことが同じになっていくことが嬉しいと思います」

そのうえで、LGBTに関する重い空気感や、本人がこの件について話せるような環境づくりも大事だと述べた。東さんは先日一橋大学の学生がゲイであることをLINEでバラされた後に自殺した件についても言及。「やっぱり『あなたゲイですか?』って聞くのは、残念ですが望ましくない」と語った。

また、増原さんは「良く見聞きすると思うのですが、LGBTをからかうような言動が職場でされ、それを聞いた当事者が凍り付いてしまうことがあります。『ここでは言えない』と考えた結果、カミングアウトが広がらないという現実もあります」と述べた。一方、寺田さんは「私の職場は理解があって、働きやすいです。(LGBTの人を)紹介してあげましょうかと言われたりもします」と語った。

また、東さんは「LGBTが働きやすい職場は、いろんな障害をお持ちの人が、働きやすい職場です。色々な人が多様性を受け入れてほしい」と述べ、増原さんは「(LGBTへの企業の取り組みは)重要な経営課題のひとつであり、会社にとっても意識改革が大事です」と締めた。

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