10万RTされた鎌倉図書館のツイート 「学校がつらい子は図書館へ」の真意とは?

日本は自殺の多い国であり、特に長い夏休みが終わり初登校となる9月1日は多くの生徒が自殺をする日として知られている。自殺問題に取り組むNPO法人ライフリンクの清水康之氏が、同日放送された『AbemaPrime』(AbemaTV)に出演。日本の自殺率が世界で8位から10位の間にあり、日本より高いのは、旧ソ連系の国で社会の変化についていけない人々が多い国だと指摘。そして、日本はアメリカの2倍、イギリス・イタリアの3倍もあると語った。その一方で、犯罪が多いコロンビアであっても、自殺率は日本の7分の1だという。国が問題を抱えているから自殺が多いのではなく、バランスが崩れた時に自殺が増える現状について意見した。また、心理カウンセラーの塚越友子氏は、こう語る。



「日本特有とは言わないですが、精神を病んでいたり、問題を抱えている人を差別する傾向があります。だから相談できず、孤立し、社会に居場所がないんです。誰にも分かってもらえず、生きていても仕方ないってことになります。自殺に至るスイッチを押すのは孤独感で、それが強いのですね。助けてもらいたいけど、助けてもらえない人が多い。リストカットをしている人の10%しか病院等に行かないんです」


この日、高校生の自殺要因が挙げられたが、男子は「学業不振」が最も多く、女子は「鬱病」が最も多かった。「いじめ」は一番少なかった。ただし、これは清水氏によるとあくまでも警察の捜査資料を基にしており、他殺ではないことを元に捜査しており、そもそも自殺は捜査していないのだとか。だから参考程度に見た方がいいと補足した。



また、この日出演したフリーアナウンサーの宮崎宣子アナは、自身も無視された体験があると話したうえで、「クラスの中で回っていました。一定期間過ぎるとターゲットが移る。私は自殺を考えなかった。いじめられていることを親に知られたり、みんなに知られるのが嫌だと思う。私は親に言って、そこから親が学校に言って一瞬いじめは収まった。相談してよかったです。今の小学生が自殺に追い込まれている環境がすごく心配です」と述べた。



ここで、昨年8月26日に「もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい(以下略)」というツイートをし、10万を超えるRTをされた鎌倉市中央図書館の菊池隆館長が電話中継で登場した。このツイートは司書の職員によるものだという。

多くの賛同があったものの、一方で「そういう無責任なことを公的機関が発信していいのか?」という批判も受けた。また、「このツイートは『学校に行かなくてもいい』という提案をしている?」といった意見に対してはこう語った。

「そういう風に受け取られかねないという点もあった。けれど、『学校に行かなくてもいい』ではなく『緊急避難的に図書館へ行ってもいいのでは』ということです」



引きこもり経験のあるお笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世は「学校に行かなくてもいいんじゃないかと思いますよ。こういう時、いじめられている子の方が社会性ないと思われる。でもそれは逆だと思います。いじめてる方が退場すべき。しんどいなら、学校は行かなくていい。だから、図書館に行くのはいいと思う」と図書館の姿勢に賛意を示した。



また、モデルの原野愛弓は、「この図書館は、私の学生の時のことを思い出すとあってほしかった。良い考えだと思います。プレッシャーも感じなくなるし……。大人が『ここに来てもいいんだよ』と言ってくれる。これが心の安心を作ってくれると思います。私も小学校2、3、4年生と保健室通いおよび登校拒否でした。中学校でも1人。けど、先生は、『楽なところにいればいい』と言ってくれたんですよね」と同意した。


塚越氏は「無批判で気持ちを聞いてあげるべきです。もし、子供が『死にたい』と言ったら『死にたいぐらい辛いんだね』と言う。それだけでいいです。倫理観とかはいらない。気持ちに共感だけすれば、理解したと感じられるものです。命よりも大切なものはないので、登校を急がせるのではなく、死にたいと言う気持ちを共有すべきです」と配慮を求めた。


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