18才未満の自殺者が一番多くなる時期は「2学期始業式前後」 解決策とは何か?

9月1日は多くの学校で新学期、新しいスタートを多くの人が迎える日だ。だが、その期待感のある言葉とは裏腹に、夏休み明けのこの時期は18才未満の自殺者が一番多くなる時期でもある。

青森県では列車に飛び込み、中学2年生の女子生徒が自殺をした。8月30日に女子生徒の家族がスマートフォンに残された遺書を公開した。

「ストレスでもう生きていけそうにないです」「もう二度といじめたりしないでください」といった記述と、女子生徒をいじめたとされる複数の生徒の名前が記されていた。

女子生徒が自ら命を絶ったのは、8月25日。この日は、始業式の翌日だった。

さらに、19日にも青森県内で中学1年生の男子生徒が自殺した事件があった。

「いじめがなければもっと生きていた」という言葉を残し、自宅で短い生涯を自らの手で終えた。

彼は、3日後に始業式を控えていた。

二学期の始業式、その直前と直後に相次いだ中学生の自殺。内閣府の自殺対策白書に、18才以下の自殺が最も多いとされるのは9月1日であり、その前後にも多いという統計がでている。白書では、長期休暇明けは大きなプレッシャーや精神的動揺が生じやすいことが要因ではないかと説明されている。

若年層の自殺者数の推移を見てみると、20才未満の自殺者数は1980年頃からほぼ横ばいで、減っていない。2014年には538人という数字が出ている。

未成年の自殺という問題についてより詳しく知るため、NPO法人自殺対策支援センターライフリンクの代表の清水康之さんと、産業カウンセラーの塚越友子さんに話を聞いた。

清水さんはこの問題に対して、「これは9月1日だけの話ではなく、毎日自殺している子どもがいるという現実を受けとめて、根っこの問題を解決していく必要がある。新学期の前後でなぜ自殺数が増えるのかという分析は必要だが、論点ではない」と指摘した。

その上で、「長期休暇明けは自殺志望者が増える。だからこそ4月や9月はそういった対象にフォーカスし、しかるべき対策はなんなのかということを考えることは重要だ。」とコメントした。

また、塚越さんも「私たち大人が対策をとらないとなくならない問題である。事が起きたその日に騒いでも仕方がないのではないかと、こういったニュースを見るたびに思う」と、やはり根本的解決に焦点を当てなければならないと説明した。

では根本的解決とは何か。具体的にどういう対策が必要なのか。

塚越さんは、こう説明した。

「自殺をするという行動のボタンを最後に押すのは、”孤独”。誰にも理解されていない、居場所がない、といったようなことが自殺という行為に結びつく。孤独な子どもを見つけることは相談されない限り難しい。だからこそ、もっと大人が相談されやすいような環境作りをしていくべきなのではないか。そして、もしそんな子どもを見つけたり、子どもから相談された場合には、批判や教育をすることはせずに、ただただ共感してあげるだけでいい」

日本の自殺率は世界で8位と、高い水準である。この数値はイタリアやイギリスの約3倍で、コロンビアの約7倍になる。コロンビアは日本よりも社会的に問題が多く、犯罪は世界的にも多い件数にのぼるという。

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