NHK「貧困の子」ねつ造記事 BuzzFeed Japan編集長が問題点を指摘

ネットメディア「Business Journal」が、虚偽の取材内容を記載していたことが、明らかになっている。


同メディアは、8月19日にNHKで放送された「子供の貧困」をテーマにした特集番組で取り上げられた女子高校生が、Twitter上でさまざまな高額商品やコンサートのチケットをアップしていたことを紹介。記事内では、NHKへの問い合わせメールも送ったとし、NHKからの「ネット等に関しましては取材の範囲ではありません」といった回答を掲載。そのうえで「NHKがまたやらせ問題で揺れている」と、放送内容に対して疑問を投げかけるものとなっていた。


該当記事が公開されると、ネット上では「NHKがねつ造」「ヤラセ」などといった文言とともに拡散され炎上。自民党の片山さつき議員もこの件に反応し、NHKに説明を求める事態にまで発展していた。その後NHKから片山議員への正式な回答があり、騒動が大きくなるなか、8月31日になって「Business Journal」は該当記事が「事実誤認だった」「NHKに取材をして回答を得たと記述しておりましたが、実際には回答を入手しておらず、当編集部も確認を怠った責任があります」という内容の「お詫びと訂正」を掲載。記事の内容にねつ造部分があったことを謝罪したのだ。


このことを取り上げた8月31日放送のAbemaTV「AbemaPrime」では、水曜MCの宮澤エマは、虚偽を記載したことが「そもそも大問題」と前置きをした上で「ネットのタダで得られる情報の悪い面が出たと思う」とコメント。

「タダで得られる情報だからこそ『きちんとリサーチがされているのか?』『取材に基づいて書かれているのか?』ということをあまり気にしないところがある」

と、インターネット上の情報を全て信じることに警鐘を鳴らした。



ネットメディア「BuzzFeed Japan」編集長で、番組コメンテーターの古田大輔氏は、自身の媒体では取材に基づいていると反論し、

「ネットメディアの中でも、ちゃんとしているところは沢山あるし、紙(新聞や雑誌)であっても、信じられるかどうかは一緒で、変わらない。その中で、どこがちゃんとしていないものを出したのかを記憶しておいて、選ぶ必要がある」

と、ウェブメディアすべてがそういうわけではないことを訴えかけた。


また古田氏は、今回の記事が外部記者による執筆であったことに着目。

「全ての記事がダメだったとは言わないが、外部記者が書いたものに対して、編集側がチェック機能を果たしてなかった」

と問題点を指摘し、今回の該当記事に関しては、編集側が該当番組をチェックしていなかったことが「とんでもない間違い」であるとした。



またゲストのなすび氏は、「(自身の)エベレストへの登頂で『便乗だ』『売名だ』と表面だけが批判されたこともあった」と、ネット上で間違った情報を流された経験をふまえた上で、「高校生が、メディアが発した情報に対して、反撃するのは難しいと思う。いかに真実を見つけていくのかという難しさがネットにはまだまだあると思った」と述べた。


古田氏は「(該当番組の)女子高校生が訴えようとしたことは、“相対的貧困”。日本は(経済的理由で)進学で出来ない子が6人に1人いる。将来的な国力にもつながる問題で、更に少子化にもつながること。大きな問題を取り上げた番組だった」と、そもそもNHKの番組に対する批判内容自体に問題があると話す。


番組キャスターの小松靖アナウンサーは、「“貧困”というイメージで括った(NHKの)報道にも責任の一端があったのでは」という見方を示し、「クローズアップされるべきは“相対的貧困”。正しいメッセージを打ち出しづらくなったのは、“貧困”としてしまったことで、ボタンの架け間違いが起きたのではないか」と分析した。


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