ウーマン村本、番組大反省会で放った締めの一言が男前すぎる

AbemaTVの報道番組『AbemaPrime』は8月29日のオンエアをもって放送100回を迎えたが、この日は「大反省会SP」として「アベプラはテレビを超えられるか?」をテーマに議論が行われた。

企画テーマは“テレビを超えられるか”だが、同番組の視聴者数は多い時でおよそ26万というのが現状。この数字は、地上波のテレビの視聴率に換算すると、1%に満たない。今後テレビと並び、さらには超えていくためにどうすればいいのか、番組出演者たちが意見交換を行った。また、コラムニスト・町山智浩氏がアメリカからSkype中継にて、アメリカのテレビ事情とネット事情について解説するなど、さまざまな角度から企画を掘り下げていった。



■女子は「わからないものには近寄らない」


この日ゲスト出演の、C CHANNEL編集長・やまざきひとみ氏は番組に対してこんな意見を述べた。

「『アベプラ』が始まったときって、若い女の子でも見られるニュースになるんじゃないかっていう期待があったんですけど、『アベプラ』自体の認知度がほぼないという子が多い。

そのなかで、月曜日が人気なのは、やっぱり村本大輔さんというニュースについて分からない立場の方と、『教える立場の』堀潤さんという関係があって、ニュース番組の縮図があって、それは女の子たちにもとっつきやすいんだと思います」


■果たして番組は若者のためのものになっているのか? 


そして、月曜MCの村本大輔(ウーマンラッシュアワー)は、堀氏が熊本地震から4ヶ月経過した今でも熊本を訪れ現地を訪れていることを評価。こうした今でも困っている人がいる話題を風化させてはいけないと述べた。そして、金曜MCの池澤あやかは、「『AbemaPrime』のターゲットって私たち世代ですよね。でも今、この番組内に斬りこむ隙がないような気がしていて。”ゆるふわ”な意見を拾っていただきたいです」と、番組自体が、中高年が牛耳るものになっているのでは、と指摘。同じく金曜MCのハヤカワ五味は「流入を増やすっていうのであれば、テレビの画面を撮影してSNSで議論が起こるってあるじゃないですか。だから、『アベプラ』でもそういうスクショを撮って、SNSで議論が起こるようなものを作らないといけないと思う」と、“若者ならではの拡散の仕方”を研究することも大切だと提案した。


ここでハヤカワが語ったことは、ネット上で若者が話題にしたくなるものについて。ネットで見たものが興味深いものであればスクリーンショットを取り、それをSNSで拡散する文化についてだ。こうしたきっかけを『AbemaPrime』も作るべきではといった問題提起をした。


■聞いたものをそのまま番組にするとコケる


そして、月曜コメンテーターの博報堂ブランドデザイン若者研究所・原田曜平氏は「この番組が、若い人を狙っていると思ったことは今まで一度もなくて、事実、今若い女性は絶対に見ていない。どれだけ、これまで制作側が、若い女性に意見を聞いたこともないのでは? 聞いていたら、多分こういう形にはならない。視聴者と一緒に番組を作っていくことにトライしてもいいのでは」と述べた。

ここで村本は「視聴者に合わすことが大事なんですか?」と素直な疑問をぶつける。これに原田氏は、「聞いたものをそのまま番組にするとコケるんですよ。クリエイターの人が、肌感覚で理解できるようになると、クリエイター発信でいいアイデアが出てくる」と回答した。



編集者の中川淳一郎氏は、ネットならではの番組作りとしては「多少、極論を交じ合わせることが重要なのかなと。高畑淳子さんが謝罪会見をする必要があったのかとか、そういったことを突き詰めて。ユーザーが『こいつらバカか?』っていうくらいの意見を言いたくなるような論者が出てきてもいい。ネットで盛り上がるような議論を呼び起こすネタを出すのもアリ」というアプローチを提案。


投資家でブロガーの山本一郎氏は「100の話題があったときに、みんながみんな全部に興味はない。その100のうち、番組としてはどのピースをとるのかという、『この話題ならこのコンセプトだよね』っていうのを積み重ねれば番組のカラーになる。それがまだ『AbemaPrime』ではうまく固まっていないので、100回を迎えても、コンセプトがまだ詰まっていないんですよねという話になっちゃうのかなと思います」と、番組の「色」がまだないという指摘をした。


■アメリカのテレビ事情とネット事情


また、こうした「若者受け」「ネット番組」についてアメリカ在住のコラムニスト・町山智浩氏と中継が繋がった。町山氏によると、アメリカでは「VICE News」が巨大勢力だという。何が受けているのかという点について、

「1つには、GoProなどを使って、危険なもののなかに飛び込んでいくということ。それは戦場だったり、市民運動だったり。ギャングと取引して内部から伝えたり、北朝鮮や日本の右翼の話も伝えていましたね。そういう、既存のメディアがいかないようなところに、“中から”伝えるというのが人気になっている理由です」

と説明。テレビあらざるもの、なおかつ映像メディアで勝っていくための方法について見解を求められると、


「テレビを見ている人の年齢がどんどん上がっているんです。例えばニュースでは、CNNの視聴者の平均年齢が64歳くらいなんです。Foxニュースは67歳です。そんな人向けに、車のCMをやっても買わないから、全く効果がなくスポンサーが抜けていくんです。若い人にものを買ってほしいファッションや車だったり、そういうスポンサーが抜けていって、TV局の経済的な崩壊が始まっているという状態です。そのなかで、ネットというのはビジネスチャンスなので、VICEは成功しているという感じです。(若い人に訴求するために大事なことは?)ジャニーズとSMAPを徹底的に取材すること以外にないと思います」


まさかの「ジャニーズとSMAPについて、誰も取材していないようなものを扱えば番組は見られる」という提案だ。これについて堀氏は、



「VICEでは、とにかくヤバイやつが現場に行くんです。でも日本では記者を送り込もうと思うと、やれコンプライアンスだなんだってあって、結局、現場にいくのはフリーランスの方という状況になる」

とコメント。ポイントは「タブーに斬りこむ、誰も取材していないネタ」を伝えることだと解説する。


■「テレビを超えられるか」と言っている

村本はこの日の番組テーマについても意見した。

「テレビを超えられるかって言っている時点で志が低いな、と。テレビが落ち目な時に、何を言ってるのですか」


やまざき氏は「『アベプラ』はこれから可能性があると思う。もっとリアルタイムで出演者がツイートしたりして、いろんな仕掛けをして行ったらいいのにな、と思います」と語った。堀氏は「より進化させていくためには、視聴者の皆さんとフラットな関係がネットらしいのかなと。若い子は知識と経験が足りなくてもアイデアはある」と話し、原田氏は「若者の番組ということなんだから、ここ(20代MCの宮澤・池澤・ハヤカワ)だけがメインで話せることがあってもいい」と意見した。


金曜MCの池澤あやかは「若者が興味あるニュースをこれから掘り下げて考えたい」と決意表明。これを受け、村本は「若者を追いかけるんじゃなくて、追いかけさせるぞ」と意識の高い男気溢れる発言で、3時間特番を締めくくった。


続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000