『都議会のドン』の会社も参加した東京都の入札制度 若狭勝議員「極めて異常」

「都議会のドン」と言われる内田茂氏(77)が監査役を務める企業・A社が、豊洲市場の電気設備工事に関する入札で仕事を獲得していることなどが週刊文春に報じられた。この入札については、プロセスが不透明だったと指摘されている。しかし、同社の売り上げである約1000億円からすると、今回の入札は38億円であり、そこまで大きなものではないと解釈されている。しかし「適法ではあるが倫理的ではない」といった意見もされている。

27日に放送された『みのもんたのよるバズ!』(AbemaTV)では、都知事選で小池百合子氏を応援し、自民党都連のHPから名前を削除された自民党の若狭勝衆議院議員が登場した。若狭氏は入札についてこう語る。同氏はかつて東京地検特捜部でこうした不正などの追及をしてきた人物だ。

「表面的に(書類等の)形が整っているのは当たり前。入札に絡む不正については、実務感覚、肌感覚はよく分かります。表面的には整っていますが、そこを見抜くのです。何らかの違いを見抜く必要があります。東京都の入札方法は極めて異例で異常です。入札の際は、予定価格があります。それ以上の金額で落札できないという上限があり、これを『予定価格』と言います。国の入札は秘密。東京都はあらかじめ、公表する。そこで入札をさせるので、その金額を見越したものとなる。あるいは、『最低制限価格』というものがあります。あまり安いと、入札資格がなくなるのですが、東京都では予定価格の77%という暗黙の了解のようなものがあるのです」

こうした「阿吽の呼吸」で絶妙な落札価格を知っているといった状況を若狭氏は説明した。内田氏に関する個別の案件についてはどう考えているのか。週刊文春の別の記事によると、A社を中心としたJV(ジョイント・ベンチャー)は、バレーボール会場を約360億円で落札し、水泳会場を約470億円で落札したという。

「内田氏が監査役を務めるA社がどれだけ東京都から受注しているかの割合が重要です。(A社にとって)40%や50%を受注していれば違法。そういう解釈が一部あります。ただし、今回の件では単なる受注割合ではなく、東京都とA社監査役としての繋がりがどれほどあるかが解釈の要件になるのでは」

こうした追及をすべく、小池氏の下で東京都副知事をやらないのかを番組MCのみのもんた氏(71)から聞かれ、若狭氏は「どういう立場でいれば一番役立つかを考えています。自民党衆議院でいることは法律を作ったり、政策実現で、極めて効果的な面があります。与党にいることで法律制定に関与できます。そういった立場から、都民・国民のために何かできるのかを考えていきたい」と語った。

番組には、自民党の川松真一朗都議も出演。川松氏は過去に同番組に出演した時、内田氏のことを「お茶を飲んでいるおじいさん」「都政に驚くほど詳しい」などと「普通の人」「優秀な政治家」といった評価をしていた。そんな川松氏は今回の件についてこう語る。

「都政を停滞させたくないですね……。あと、小池都知事については、そこまで世の中で捉えられているほど、自民党とのバトルは感じられないです。若手の中で話している時にはそういった解釈です。」

なお、地方自治法92条では、「地方議員が自治体の事業を請け負う企業の役員を兼務することを禁止」していて、地方自治法127条では「違反した場合 議員を失職する」と定められている。

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