入社試験が「麻雀」 専門家が効果と問題点を解説

来年春の就職を目指す学生にとって、ラストスパートとなるこの時期、東京都内の会社が入社試験に麻雀を取り入れたことが話題となっている。

26日、東京・飯田橋の雀荘を貸し切って麻雀による「入社試験」が行われたこのユニークな入社試験を考案したのは、人材採用のコンサルティング会社「カケハシ スカイソリューションズ」。麻雀の入社試験を始めたのは4年前で、現在は数社が同試験を取り入れており、この日は3社が参加し、32人の受験者が面接官とともに麻雀卓を囲んだ。

26日放送「AbemaPrime」(AbemaTV)では、専門家をスタジオに招き、麻雀による採用試験について話を聞いた

臨床心理士の八幡 洋氏は、麻雀には“戦略をどう組み立てるか”といった段取力が必要であるとし、常識問題や面接よりも、実際のビジネスで必要される力を見ることができるという。勝負事のため、ゲームに夢中になる中で、その人物の素の部分が浮き彫りになるため、人物像を見るのには良いと評価した。

しかし八幡氏は、最初に配られる牌による「運」が左右されるため、不公平感もあると指摘する。

就活事情に詳しい、千葉商科大学 専任講師の常見陽平氏は、採用面接においては、「どうやって素の部分をみるのか」「今までに無かった人材をどう採用できるか」「採用活動をいかに話題にするのか」といった3つの論点があり、麻雀にはこれらにおいて効果が高いと評価する。しかし、勝った・負けたではないプロセスをどうやって評価するかも重要ではないかと問題提起。

さらに常見氏は、今回の報道で「麻雀」という部分ばかりがクローズアップされることを問題視する。というのも、麻雀での採用面接は、あくまでも「手法」のひとつであり、各社「インターンシップが必須」「面接の途中で食事会を入れる」といった様々な取り組みを行うなか、「(麻雀での面接は)ユニークな手法であるが、本当に機能しているかが議論の本質であるべき」とコメント。論理的思考や勝負強いといったことが本当に見極められたのかといったことや、この採用方法がその後も定着したのかといった検証が重要だとした。

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000