「俺は助けてもらわねえと生きていけねえ自信がある」 漫画『ワンピース』に学ぶ人生の勝利学

大人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」から人生の意味や生き方を学ぶ「ONE PIECE勝利学」というタイトルの本が7月26日、出版された。

「ONE PIECE」とは、1996年に「週刊少年ジャンプ」にて連載が開始され、いまや累計発行部数が3億2千万部を超えた。単一作者が描いたコミックとしてはギネス世界記録を持つほど、国内だけじゃなく世界的に大人気の漫画。海賊・麦わらのルフィこと、モンキー・D・ルフィとその仲間たちが「ひとつなぎの大秘宝」を探す海洋冒険漫画だ。

そんなワンピースから、人生の意味や生き方、つまり人生を勝利する方法を学べるという「ONE PIECE勝利学」の著者は、東海大学海洋学部教授の山田吉彦さん。

山田さんがワンピースに興味を持ったきっかけは、大学で海洋学を教えている際に、学生の方からワンピースに海洋学が盛り込まれていることを気付かせてくれたことであるという。

山田さんによると、ワンピースだけではなく、パイレーツ・オブ・カリビアンなどの物語にも海洋学は垣間見えるらしい。そして、ワンピースを読んでいくにあたって、登場キャラのセリフの端々に人生の意味や生き方を見出したのである。


そんな「ONE PIECE勝利学」から3つの勝利学を紹介したい。

1つ目のセリフは

「全員!!逃げる事だけを考えろ!!」

これはルフィの一味がバーソロミュー・くまという遥かに強い相手と敵対したときの、船長ルフィのセリフである。これはプライドを捨て、逃げることができるのも強さであることを物語っているという。そしてこの後、ルフィの一味は2年間各々が修行し、かつてない成長を遂げて再会するのである。ただ逃げるのではなく、成長してからもう一度挑戦することが重要であると言える。

2つ目のセリフは

「この海においてあの男は最もおそろしい力を持っている!!」

これはルフィの兄であるエースが海軍によって処刑されようとした時、船員であるエースを助けようとした船長「白ひげ」を筆頭に、ルフィ一味など様々な海賊、海軍が入り乱れて戦争をした「頂上決戦」において、ミホークという剣士がルフィを指して言ったセリフである。ルフィは兄を救うべく海軍に突撃し、その背中についていこうとした数多の人を味方に巻き込んだ。最もおそろしい力とはつまり、人を巻き込む力、カリスマ性を指す。なぜルフィにそんなカリスマ性があるのか。

山田さんは「芯がぶれないこと」「どんな人でも、どんな敵でも相手を思った行動をするところ」ともうひとつのポイントを述べた。そのもうひとつのポイントが3つ目の勝利学で、一番重要なポイントになる。

3つ目のセリフは

「俺は助けてもらわねえと生きていけねえ自信がある!!」

これはルフィがアーロンという敵と対峙したときのセリフである。この直後に「俺は剣術も使えねえし海図もかけねえ、料理も出来ねえし嘘もつけねえ」と、自分には出来ないが仲間には出来る点を挙げている。部下の能力をしっかりと認めてそれを自分の力にする、というリーダーの在り方を示している。山田さんは、これこそワンピースの最大の魅力の一つなのではないかとコメントした。


「ONE PIECE勝利学」は人生の勝利のために読むべき著書でありながら、ワンピースの魅力が詰まった本でもあると言える。原作ファンの方もそうでない方も一度手に取ってみてはどうだろうか。

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