元五輪メダリストの着地力 “個人総合型“コメンテーター・池谷幸雄の実力

8月17日に放送された『Abema Prime』では、旬の時事ネタについて出演者たちが激論を交わした。その中でも出色のコメントを次々に決めたのが、体操指導者で元体操日本代表の池谷幸雄氏だ。

冒頭の話題は、容疑者が再逮捕され17日に送検された神奈川県相模原市の障がい者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件だった。作家・社会運動家の雨宮処凛氏が中心となり、自身もうつ病と闘いながらピアカウンセラーを務める黒川常治氏に質問を投げかけながら、事件について語った。

事件を発端に社会的議論となった障がい者の人権という重いテーマだけに、各コメンテーターは言葉を慎重に選び、場は終始重い雰囲気。そんな中でも池谷氏は自身が東京都小平市で開催していた体操教室での体験をもとに積極的にコメントを“着地”させていく。

「障がいを持った子どもたちの親ですら、子どもに対して厳しく言えないみたい。そんな中でも俺は健常者の子と同じ厳しさで接すると、子どもってちゃんとできるんだよね。その様子を見て、親御さんがボロボロ涙を流していたりして。特別扱いしないことが大事なんだと思う」と、自身が体験したナマの感覚で障がい者を特別扱いする功罪について切り込んだ。開催を控えるリオデジャネイロ・パラリンピック前に、障がい者に向けたエールのようにも聞こえた。

他のコメンテーターが口を閉ざしがちなネタにもグイグイと食い込んでいく池谷氏は、その後もスタジオの主導権を握り続けた。

体操日本代表が団体で金メダルを獲得した話題についても、自身が採点を受けていた経験から非常に明快な解説を展開。白井健三選手個人ゆかで着地に失敗した場面についても、本番と練習での床の硬さの違いによるものと分析し、周囲を驚かせた。さらには採点競技の難しさは採点者に気に入られることという爆弾発言も。「俺もソウル五輪でメダルが穫れたのは採点者に気に入られたからじゃないかな。採点者と目が合ってニッコリ笑ってくれたもん」と語り、周囲が慌てる中で本人は気にする様子もない。

アスリートとしての経験と、様々な話題に飛び込んでいく胆力。池谷氏は今後ますます活躍の場を広げそうだ。

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000