【リオ五輪】中国・韓国・ロシア…世界各国の盛り上がりは?

8月5日から開幕したリオデジャネイロオリンピック。日本人選手の活躍もあり、列島が熱気を帯びている。

メダルの獲得だけについ頭が行きがちであるが、元JOCの職員でスポーツコンサルタントの春日良一氏は「オリンピックを平和運動という観点から見ている。ブラジルの貧民街で育った人が柔道で金メダルをとったりとか、そういう点に注目している。」と話す。

アスリートの華麗なパフォーマンスだけではなく、その裏にある人間ドラマやライバルとの関係……。様々な視点から楽しむことができるオリンピックだが、海外ではオリンピックをどのように観戦しているのだろうか。


南太平洋の島国、フィジー共和国は7人制ラグビーで建国以来初のメダルである金メダルを獲得した。現地の様子はどのようになっているのだろうか。

フィジーの首都スバのレストランで働いている日系フィジー人の萱野炎さんは「(優勝の瞬間は)フィジー国内の全員と同じくハッピーでした。毎回ラグビーの決勝戦になると国内はお祭り騒ぎです。もしラジオ、テレビを見ていなくても近所の人たちが大声で応援しているのが聞こえます。」と現地のラグビー熱の盛り上がりを伝える。

そして、フィジーでは21日に選手たちが国内に戻ってくるため、22日が国民の休日となることが決まった。


一方、卓球男子・女子共に団体で金メダルを獲得し、すでに54個のメダルを獲得している中国ではどのような盛り上がりをみせているのだろうか。

中国の大手スポーツ専門サイトで五輪プロジェクトの責任者を務めている陳凌字氏は「中国の国民はみな大変興味を持っている。しかし、今回体操をはじめ理想的な成績ではない。それでも、中国民は彼らを責めることなく寛容にこの成績を受け入れている」。

また、男子卓球の決勝が日本だったことについて、感情的な盛り上がりはあるのか、という質問について「日本が対戦相手ということは他の国の選手と当たることと特に違いはない。それに、中国の国民はみな福原選手のことが大好きだと思う。福原選手の幼い頃の映像は字幕付きで中国のネットでも配信されているほどである。」と述べた。


オリンピック開催前からドーピング問題で揺れていたロシアの様子はどうなっているのだろうか。

時事通信・モスクワ支局の平岩貴比古記者は「日本人で3階級でメダルを独占したレスリングに関しては今日のロシアの国営テレビでもトップニュースで伝えられていた。オリンピックは、ロシアにとってソ連の時代から、自国が大国であることを示すための大会であった。そのためロシア国民はオリンピックが大好きだ」と述べた。

加えて「ただ、種目ごとの好き嫌いはあって今回ドーピング問題で出場できなかった陸上はそれほど人気ではないためロシア人にとって悲嘆するものではないが、レスリングはロシアの国技のようなものであるため、注目度が高かった。」と述べた。

しかし、ドーピング問題の影響で盛り上がりを欠いている空気感があるのも事実だ。

モスクワで一番大きなスポーツバーでは柔道のムトラノフが金メダルを獲得した試合を放映していたのだが、店内はガラガラで誰も見ていなかったという。ドーピング問題がメダル獲得のお祝いムードに水を差したことは間違いないだろう。


テコンドーやアーチェリーなどで16個のメダルを獲得している韓国の様子はどうだろうか。

ネット新聞「ザ・ファクト」スポーツ長 シム・ジェヒ氏は

「今国内で盛り上がっている競技は、アーチェリーやフェンシング、男子サッカー、女子バレーなどである。アーチェリーにおいては韓国のオリンピック代表になる方がオリンピックで競うより難しいと言われている。熾烈な戦いの中生き延びた選手がオリンピックに出場するため結果を出せる種目となっているのだろう。また韓国では、韓国の選手と北朝鮮の選手が南北の対立ムードが解けるような和やかな雰囲気で接している光景が特徴的に報じられている。」と述べた。

終盤に近づきつつあるオリンピック。各国の温度差は様々だが、アスリートたちの輝きだけは変わらない。

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000