〝犬猿の仲〟小池都知事VS森元総理が初会談 それぞれの腹の中は

7月31日に行われた東京都知事選で新たに女性初の都知事となった小池百合子氏。その小池氏と犬猿の仲と称されているのが元総理であり東京五輪・パラリンピック組織委の会長である森喜朗氏。この2人が9日、初会談を行った。

会談では固い握手を交わしたが、二人には長きに渡る因縁がある。

「政界の渡り鳥」とも呼ばれた小池氏は自民党に入党後、森派に身を寄せた。

しかし、2008年の総裁選で派閥の方針に従わず立候補し、森氏に反旗を翻し両者に溝が生まれた経緯がある。

森氏との今後の関係について、小池氏は「人間ドラマよりも東京五輪をどうやって成功させるかというこれからのドラマの方が重要である」と先を見据えた発言をした。

会談の終了直前には、都知事選において小池氏を激しくバッシングした丸川珠代五輪担当大臣も合流した。実は丸川氏も森氏の派閥出身であり、表面上は雪解けを装った初顔合わせとなった。

小池氏の東京オリンピック運営について、当初森氏は「費用負担だけでなく全体を見ていただきたい。よくいっぺん勉強してもらいたい」と牽制していたが今回の初会談では一変、「よく勉強されている」と小池氏を評価する発言も飛び出した。

これに対し小池氏は「(五輪予算の)全体像が少し見えてきた。コストがどんどん膨らむのは避けることで一致した」と引き続いての連携を強調した。

この会談について当事者たちはどんな思いだったのか。かつて自治体の首長と務め、政局の内実を熟知する元宮崎県知事の東国原英夫氏は「森氏は演出上、大人の対応をしているが、腹の中は煮えくり返っているだろう。オリンピックを成功させるために自分を殺している。組織委としてはとにかく都にお金を出させたいから。これから協議が始まってどのくらい負担してくれるのかというスタートラインに立ったばかり」と心の内を読む。

続けて、東国原氏は「小池氏は2008年の総裁選の後、森派を出て無派閥となった。小池氏は2007年〜2008年の第一次安倍政権において優遇されていたため、下野して自民党に戻り総裁選に出るとき森派の安倍氏を推すと思いきや石破氏を推した。これが原因で森派近辺はカチンときた。そのため今回の都知事選で、あえて都連は増田氏という候補者をぶつけた」と今回の都知事選を振り返った。加えて、「小池氏はワイドショーなどのメディアを軽視せずに味方につけながら都政を進めていくと成功するのではないか」とメディア戦略を提案した。

また、小池氏は今週水曜日、知事選で応援した都議を中心とした「小池新党」の結成について「その選択肢は1つあると思うがこれから都政を進めていく上で判断すべきこと」と可能性を認めた。それを受け自民党のある都連議員は「橋下前大阪市長がどこまで小池新党に絡んでくるかだ」と警戒心を露わにしている。

これについて東国原氏は「興味深いのが都政改革チームに上山信一という大阪維新の会を作った人がいる。この人を東京都の改革のトップに置いた。そして、もう一人小池氏が最初に政策秘書にした野田数という人も維新の党出身である。この二人を側近に置いたということは、東京都議会が改革に対して『NO』といえば抵抗勢力にして新党結成を匂わせることができる」と小池氏の新党結成の可能性を述べた。

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