児童買春がはらむ闇 男性に「買われた」少女たちの展覧会開催

8月11日から、東京都新宿区において、「私たちは『買われた』展」という展示会が催される。展示会では、売春経験のある女子中高生の文章・イラスト・写真などのおよそ100点が展示される。自分の意思ではなく、男性に「買われた」少女たちの心の内を読み取る展覧会だ。

この展示会の主催をするのは、虐待や貧困で居場所を失った女子中高生らを支援する一般社団法人「Colabo」。「難民高校生」の作者であり「Colabo」の代表を務める仁藤夢乃さんは「女子中高生の売春に対し、お金欲しさや気軽に好きでやっているのだろうという意見が多いと日々感じている。そのようなイメージを変えたい」と言う。彼女自身、高校生時代に居場所を失い街をさまよった経験があるという。

現在、日本でもたびたび問題になっている「児童売春」。女子中高生らが児童売春を行う背景には一体何があるのだろうか。

女性人権や売春防止法・JKビジネスなどに詳しい佐藤みのり弁護士は、「大きな要因として、家庭の問題がある」と、家庭内における性的虐待を指摘。「本来であれば居場所になるはずなのに、むしろ自分に危害の加わる場所と感じるようになり、外に居場所を求めてしまうのでは

と述べる。

また、もう一つの要因として学校を挙げる。「様々な理由により学校を楽しいと思えなくなり、学校からも家庭からも自分を受け入れられなくなった時、寂しさから外に流れてしまう」と述べ、「学校にスクールカウンセラーを置くことも対策の一つになるのではないか」と呈した。さらにネットの普及により、出会い系サイトに簡単にアクセスできるようになったことも一因であると付け加えた。

では、このような状況に対してどのような対策を講じればいいのだろうか。

DV被害者支援などを行うNPO法人 女性・人権センター「ステップ」の栗原加代美理事長は、「助けを求められる場所」の必要性を訴える。具体的には、「女子中高生らが気軽に相談できる場所の設立あるいは逃げられる場所を近所に作る」などの地域・コミュニティ単位の協力が大事だと語る。

さらに佐藤弁護士は、日本では女性側に問題がある・加害者であるという見方が多い、と述べる。「あくまで中高生は被害者の側であり、そういった認識を持つ必要がある。女性側に問題があるという見方を変えていかなければならない」と指摘。

女子中高生の一生まで狂わせてしまう売春。彼女たちに手を差し伸べられる存在が今、必要になっている。

続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000