「私は敢えて言います」 竹田恒泰が語る、『象徴天皇について・今後皇室のあり方』

8月8日に天皇陛下が発表した「お気持ち」では、「象徴天皇」についての言及が多数述べられたが、「象徴天皇」はいかにあるべきか。『AbemaPrime』(AbemaTV)に皇室ジャーナリストの神田秀一氏と明治天皇の玄孫(やしゃご)で作家の竹田恒泰氏が登場し、象徴天皇についてや、今後の皇室のあり方について語った。今回天皇は「生前退位」については言及されなかったが、そこにはどんな意思があるのか。神田氏の解説。



「生前退位とかは憲法に触れるので、触れないようにする、ということを述べられました。具体的にどうするかは、内閣と立法府の問題で、決定には時間がかかるものです。天皇陛下は、ご病気・ご高齢ということもありこの件について3〜5年と時間をかけていいのかということを思われたのではないでしょうか。今回の件は宮内庁ホームページには英文でも出ています。今の陛下のお気持ちの中には、海外の有力な放送、新聞でどんなコメントが入ってくるか関心をもってる、もしくはもう知ってらっしゃるかもしれません。わたしが断定はできませんが」



一方、竹田氏の見解はこうだ。

「憲法の制約があるので、生前退位については言えないですが、黙っておくと、象徴としてのつとめを果たせないというわけです。どうするか? は国民的議論に委ねる。いつまでもお体が動き続けるわけではありません。今回は辞めるという話ではなく、国民・国家のために、『どうしますか?』という投げかけをされたのでしょう。将来こういう問題が起きた時にどうするか? ということでもあります。その際の選択肢は2つだと思います。譲位をしてもらい、若い世代に引き継いでもらう。もしくは、公務を縮小してもいいからやめないで欲しい、のどちらかですね」


また、神田氏は今回の「お気持ち」発表にあたり、象徴天皇としていかんともしがたいことが起きたと説明。それは、年齢や健康面の影響により、長い間普通にやってきたことができなくなられたということだ。様々なことの動作や順序を間違えたり、判断ミスをすることも出てきた。この4〜5年ほど、天皇としてこれでいいのかと考えられたのでは、と神田氏は説明。そして、ビデオメッセージの最後に会釈をされたことについては、「国民に礼をした」ということで、戦前の天皇とはまったくお考えが違うことがわかったという。そして、今回の「お気持ち」については意図をこう語る。

「自分も一生懸命やりますが、国民の皆さんも自分の気持ちを理解して欲しい。足りないところは、皇太子に任せたい。制度等については内閣立法府がやることなので私には言えないということではないでしょうか」



また、番組コメンテーターの8bit news主宰・堀潤氏は、竹田氏に「象徴天皇」「主権在民」をいかに考えているかを聞いた。


「主権在民は歴史としては変わっていないです。仁徳天皇が、民の竈(かまど)から煙が出ていないことを嘆かれ、3年間無税にしたということが日本書紀に書かれています。天が君主を立てたのは民のため。民が飢えたら、天皇の責任。日本書紀に国民のために天皇があるといった記述があります。天皇が国民のために存在する、ということは長い歴史で変わることはない。これを現代風に言うと主権在民という言葉になりました。

変えていかなくてはいけないもの、変えてはいけないものを見誤ってはいけないですね。譲位をすることについては、歴史的に認められた時期もあります。ただ、この200年は認められていないですが、今回の陛下は心の叫びを述べられたのでは。答えをおっしゃったわけではないですが、私達がどうするかということも投げかけられたのではないでしょうか。陛下がおっしゃったことは絶対という空気があります。しかし、私は敢えて言います。

昭和天皇が長い間病床に伏していらっしゃった。あのとき、一分一秒でも長く生きていて欲しいと思いました。天皇としての役割を果たしていないかといえば、果たしていた。何か月も病気で伏していらした。長雨が夏の終わりに続いていました。病で伏しているのだから、『痛い』とか、『苦しい』とか言ってもいいのに『雨が続いていますが、米は大丈夫ですか?』とおっしゃりました。自分のことをいわず、国民の幸せを祈り続けているんです。『機能を果たしてないからやめろ』などと思った人はほとんどいない。内閣との書類にサインしないまでも、象徴として存在する、これも答えだと思います。今回、陛下は今後の課題を提示されたので、日本の天皇は”どっちがいいのか”を国民が議論しなくてはいけないと思います」


また、神田氏は「摂政」という考え方をできないかといった問題提起も行い、「特別立法を作り、今の陛下だけに当てはめるか典範を変えて、天皇のお気持ちに沿えるようにできないか」と語るも「いずれも難しい。簡単ではない」と皇室と天皇をめぐる議論について説明した。


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