天皇陛下「お気持ち」表明 多忙を極める公務を専門家が語る

8月8日に放送された若者向け総合情報番組『原宿アベニュー』(AbemaTV)では、テレビ朝日コメンテーターの川村晃司氏を迎え、天皇陛下がビデオメッセージで表明された「お気持ち」について、大きく取り上げた。

 天皇陛下はビデオメッセージの中で「既に八十を越え、幸いに健康であるとは申せ、次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」と述べられ、「生前退位」という表現は用いなかった。


 また、「天皇が未成年であったり、重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には、天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし、この場合も、天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません」と、摂政制度についてお気持ちを述べた。


 最後は「象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。国民の理解を得られることを、切に願っています」と締めくくられた。

 これを受け、川村氏は「非常に推敲を重ね、お気持ちをかなり具体的に深く述べたな、という印象を持ちました」とコメント。続けて「政治的な発言ではありませんということを断った上でのお言葉ですから、より具体性を持って国民1人1人が受け止めなければいけないと感じました」と述べた。


 番組では、多忙を極める天皇陛下の公務についても言及。1年間で書類への署名、押印は約1000件、国事行為は131回、両陛下主催の行事は約230回にも上るという。川村氏は「本当にお忙しいのですが、それを減らしたくない。去年は行事に参加して頂いたのに、今年はもう参加して頂けないのですか、となると、国民と共に歩むという部分とは違ってくる、という思いがあるのではないでしょうか」と見解を示した。

 同番組に出演するレッド吉田(50)が、天皇陛下の普段の生活について尋ねると、「公務はだいたい夜7時に終わるのですが、その後は自分でさらに勉強するため、歴史研究者などの専門家と話をする時間を設けられています」と川村氏。


 さらに、吉田が「喉が渇いた時、自由に飲み物を買いたいと言われることはあるんですか」と質問すると、「もちろんそういったものを所望されることはあると思いますが、公務中にそれほど自由な意思があるかというと、そうではないですね」と回答。


 睡眠時間に関しては、「朝6時から7時には起きていられるということですから、我々よりは多少睡眠時間はあるかもしれません」というが、年齢を考慮すると今の公務の量をこなすのは大変な努力が予想されるとした。


 国民にできることとしては、「世論という形で、行政や政府に思いを伝えていくことはできる」とのこと。国民1人1人が考えていかなくてはならない、と呼びかけていた。


©AbemaTV


『原宿アベニュー』は毎週月〜金曜日 18:30〜20:00「AbemaNews」チャンネルにて放送中


続きを見る

0コメント

  • 1000 / 1000